北海道で働こう応援会議

54 アルバイトをするという経験 青山夕香

 2021年を振り返ると多くの大学で授業を担当した。ほとんどオンライン授業だったが、オンラインでも質問してくれる学生、相談をしてくれる学生がいた。
 「就活が不安です。採用してくれる企業があるのかなって思います。落とされたら自分を全否定されたような気がして、立ち直れなさそう」と言う学生がいた。
 どうしてそう思うのかを聞いてみると「今まで一度もアルバイトをしたことがないから敬遠されるのではないかと思う」ということだった。アルバイトをしてこなかった自分に負い目を感じているようだ。それでもやらなかったのはなぜかを聞くと、人付き合いが得意ではないのと、どうせ就職して働くのだから、アルバイトまでして働きたくないという本音も見えた。たった数回のやりとりでも、本音が伝わったと言うことは、人事担当者には見破られるだろう。アルバイトを少し甘く見ているのではないだろうか。

 アルバイトについて、真剣に考えてみてほしい。アルバイトは「お小遣いを稼ぐための手段」だけではなく、社会勉強になる。プチ社会人経験ができるのだ。アルバイト先の先輩や社員に怒られることもあるだろう。お客様から指摘されることもあるかもしれない。人間付き合いで悩み、苦しい思いもするかもしれない。理不尽な要求もあるかもしれないが、それらは社会人としてタフに生き抜いていくための予行練習になるはずだ。
 たかがアルバイトではあるけれど、アルバイトを甘く見てはいけない。誰でもできる単調なアルバイトより、レベルの高い接客が求められるアルバイト先で働いた数年は、びっくりするほどの経験やスキルとなって自分を助けてくれるはずだ。
 学生のうちは、大人と対等に話すという機会は多くはない。学校の職員か先生くらいしかいないのだから、仕方のないことだ。休んでも自己責任。しかしアルバイトは違う。お金をもらっている以上、無責任なことはできない。大人と向き合わなければいけないし、自分の無能さに落ち込むこともある。特に販売や接客では、度胸も試される。表情も、言葉遣いも、姿勢や態度も、人柄も、全て試されるのだ。先輩や社員、お客様によって磨かれ、成長できる場所がアルバイトである。だから、できるだけ早くアルバイトをしてほしい。そう多くの学生に伝えてきた。

 私は札幌にある大学で多数の資格講座を担当している。その中に「サービス接遇検定」という検定講座がある。この資格は、接客業に役立つ問題が多く出題されるのだが、アルバイトで接客を経験したことのある学生であればイメージしやすい問題や、納得できる解答が多い。例えば「お待ちください」よりは「お待ちいただけますか」とか「お待ちいただけますでしょうか」の方が感じよく聞こえる。お客様が求めているものが品切れだったり、在庫がない場合は「そちらの商品はありません」と言うより「音が大きく出る目覚まし時計をお探しなのですね。ただいま在庫がないのですが、代わりに時間になったら光で教えてくれるタイプ、振動で起こすタイプもございます。ご覧になりませんか?」と言われた方がお客様の満足度は高い。アルバイトの経験がない学生の中には「選択問題の中から正解を見つけられない。イメージができない。お客様の気持ちがわからない」と言う人もいる。イメージができないということは、とてもよく理解できる。経験しなければわからないことがあるからだ。優秀な学生たちは、丸暗記して一発で資格を取得する。しかしそれだと、ただ資格を取得しただけで、生きた資格にはならないのだ。
 まだアルバイトの経験がないという学生がいたら、価値のある経験のために一歩を踏み出してみないだろうか。

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