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旭川で相次ぐ感染者、9割ワクチン未接種 飲食店で拡大 時短解除の札幌は再拡大懸念

 道内の新型コロナウイルスの感染状況が大きく好転する中、旭川市内の飲食店などで感染が相次いでいる。国の緊急事態宣言が全面解除された10月1日以降、繁華街「3・6街」を中心に23店で35人の感染が判明し、うち4店はクラスター(感染者集団)に発展した。感染者の9割近くがワクチンの2回接種を終えておらず、専門家は「ワクチン接種率の低さが影響した可能性が高い」と指摘。旭川の2週間後に時短営業要請が解除された札幌市でも感染再拡大の恐れがあるとして、警戒を呼び掛けている。

 「感染者が出るたびに客足が遠のく。旭川は対策が甘いという印象を持たれないか心配だ」。3・6街でバーを営む奥原博紀さん(37)はため息をついた。

 旭川市保健所によると、10月1日~11月9日に市内の飲食店で感染が確認された35人は、20~40代の若い世代が中心で、このうち9割近い30人はワクチンの2回接種を終えていなかった。感染者が出た23店のうち、約8割の19店が3・6街に集中していた。同じ期間の市内全体の感染者は177人で、8割の144人が2回接種を完了していなかった。

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は10日現在、全道は1・28人、札幌は0・97人だった。これに対し、旭川は12・37人と突出しており、ワクチンの接種率が低い若い世代に感染が広がれば、市内全体の感染状況が急速に悪化する恐れがあることが浮き彫りになっている。

 また旭川市保健所によると、クラスターが発生した飲食店にはいずれもカラオケがあり、不特定多数の客がマスクを外して歌ったり、店内の換気が不十分だったりする例が目立った。北海道医療大の塚本容子教授(感染管理)は「カラオケにはマイクを介した接触感染と、飛沫(ひまつ)感染の二つのリスクがある」と説明。騒音対策で換気が難しいこともあり「店内に一人でも感染者がいたらクラスターが起きやすい」と警鐘を鳴らす。

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