PR
PR

【回答者 今井明日香弁護士】隣家のバーベキューが迷惑

質問 30代主婦です。住宅街の一軒家に住んでいて、隣家が週末ごとに大勢の客を招いて庭先でバーベキューをしています。マスクもせずに長時間、大声で騒いでおり、煙や臭い、新型コロナウイルス感染への不安から、ストレスで体調を崩してしまいました。どうしようもないのでしょうか。

回答 一般家庭の庭でのバーベキューは、法律で禁止されてはいません。ただ、煙や臭い、騒音などで近隣の方が被害を受けた場合には、不法行為として、損害賠償を請求できる可能性があります。

 日常生活を送っていると、一定の臭いや音が出ます。ある程度は社会生活上、受忍するべきものとして、お互いに我慢することになります。悪臭や騒音などの迷惑行為が「受忍限度」を超え、精神的苦痛などの被害を受けた場合は、損害賠償や迷惑行為の差し止めを請求できます。

 受忍限度には、画一的な基準があるわけではありません。裁判例では臭いや音の種類、強弱、大小、生じる範囲、時間帯、期間、頻度、低減策の有無、話し合いの経緯などを考慮して、判断しているものがあります。

 ご相談の例では、「週末ごとに大勢の客を招いて」「マスクもせずに長時間騒いでいる」とのことですから、損害賠償や差し止めを請求できる可能性があります。

 ただし、訴訟で争う場合は、隣家との距離や迷惑行為の内容、期間、頻度、時間帯、臭いや騒音の程度、迷惑行為によって体調が悪化したことなどを立証する必要があります。

 こうした立証は簡単ではありません。裁判所で話し合いをして紛争の解決を図る民事調停は、それほど難しくない手続きで申し立てができますので、検討に値するかもしれません。

 近隣トラブルは日々の暮らしに深刻な影響を与えかねません。音や臭いなどの感じ方、生活習慣は人により異なることを意識して、近隣への配慮を心がけたいものです。(いまい・あすか)

 「よろず法律相談」は今回で終わり、11月から始まる「みんなの相談室」で法律相談を取り上げます。

北海道のニュースがメールで届く
PR
ページの先頭へ戻る