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巣ごもりでプラモデル人気 手軽な趣味、親子のコミュニケーションにも

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で「プラモデル人気」に火が付いている。濃厚接触などを理由に自宅で過ごす時間が長くなる中、手軽に時間をつぶせる趣味として年齢を問わず始める人が増えたのが原因とみられ、数十年ぶりにプラモデル作りを再開した人や、初めての「親子共通の趣味」になったケースも。プラモデルの年間出荷額も増加傾向にあり、コロナ禍で不況が続く玩具店にも好影響を及ぼしている。

 「一つ買うと、組み立てや色付けなど2カ月近く遊べる。いい趣味が見つかった」。札幌市厚別区の会社員後藤尚也さん(29)は9月下旬、区内の玩具店に仕事帰りに立ち寄り、1時間半近く迷った末、約3千円の自動車のプラモデルを一つ買った。

 プラモデル作りは、自身が半年前にコロナの濃厚接触者になったことがきっかけだった。2週間の自宅待機中、当初はスマートフォンやテレビで時間をつぶしていたが、すぐに飽きた。見かねた友人が差し入れてくれたのが、自動車のプラモデル。「説明書通りにパーツを順序だてて外し、やすりで磨いて組み立てる過程が時間を忘れて楽しかった」。現在はプラモデルや高度な加工ができる工具などに月1万円ほどを費やすといい「旅行や飲み会に比べると趣味としては安い。長く続きそう」と笑う。

 経済産業省の統計によると、プラモデルの月別販売額は、コロナ感染拡大前の2019年は月平均25億5220万円だったのに対し、20年は28億9813万円、21年は1~7月の平均で33億6569万円と大きく伸びている。札幌市内の大手玩具店の売り場担当者は「ここ2年『初めてなら、何が作りやすいですか』と聞かれる機会がぐっと増えた」と驚く。特にアニメ「機動戦士ガンダム」シリーズやミニ四駆の人気が根強いという。

 プラモデル作りは親子の新しいコミュニケーションも生んでいる。札幌市白石区の会社員、菊地龍平さん(41)は昨年、約20年ぶりにプラモデルを買った。中学生の長男に作り方を聞かれたのがきっかけだった。最近は新作の発売日や、改造のコツなど親子の会話も増えたという。「会話の頻度が以前の倍に増えた。共通の話題があると、気軽に話しかけやすい」

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