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<横田教授の「コロナ」チェック>全道で安定的に減少 宣言解除後も対策は継続を

 道内の新型コロナウイルスの新規感染者数は、直近1週間(9月20~26日)も全道で安定的に減少しました。感染状況を示す各種指標を見ても、今のところ再拡大が懸念される状況ではありません。落ち着いた現状は、多くの道民が対策を徹底してきた結果です。緊急事態宣言は30日で解除される見通しですが、気を緩めすぎず、マスク着用や手指の消毒などの対策を継続していくことが必要です。

 直近1週間の日別の新規感染者数の平均は、札幌が前週比約4割減の33・7人、札幌以外が約2割減の23・1人でした。いずれも道内の感染「第5波」が本格化する前の7月上旬ごろの水準に戻っており、減少傾向に変化はありません。

 新規感染者に占める感染経路不明者の割合も札幌が前週比5ポイント減の37%、札幌以外が同2ポイント減の40%で、いずれも微減でした。ただ、感染経路不明者が全体の約4割を占める状況は、市中感染の火種がまだ残っていることを意味します。

 感染者1人が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」も、感染拡大の分岐点となる「1」は下回っているものの、徐々に上昇しつつあります。9月中旬には全道的に0・6まで下がりましたが、26日時点で札幌は0・7、札幌以外は0・8に上がりました。感染状況全体に与える影響は小さいですが、このまま実効再生産数の上昇が続けば、感染者の増加につながるのは明らかです。

 国は道内で発令中の緊急事態宣言を30日で解除し、まん延防止等重点措置も適用しない方向です。道は独自対策を続けると思いますが、飲食店に対する酒類提供の終日停止や営業時間短縮の要請は緩和されることになりそうです。

 感染対策と経済活動の両立は重要ですが、飲食店などでマスクを外して話す機会が増えれば、どうしても感染リスクは高まります。ワクチン接種が幅広い世代で進んだことで「自分は大丈夫」と考える人が増え、対策が緩くなりすぎることも心配しています。感染を抑え込めるかは、私たち一人一人が「密」を避け、基本的な対策を続けていけるかにかかっています。(聞き手・田鍋里奈)

 札幌医科大の横田伸一教授(微生物学)が先週1週間のデータを踏まえ、道内の感染状況を分析します。

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