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長引く緊急事態、音楽公演決行と中止、分かれる判断

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言下、クラシック音楽などの公演が、主催者によって開催の可否が分かれる事態となっている。「収容定員の50%以内」などの条件で開かれる公演がある一方、公的施設の一斉休館に合わせて中止・延期される公演もある。「芸術の秋」を迎える中、ちぐはぐな状況が目立つ。

 札幌コンサートホール・キタラでは注目の公演で開催可否が分かれた。11、12の両日、札幌交響楽団(札響)創立60周年記念の定期演奏会が大ホールで予定通り開かれたが、キタラ自主事業として18日に小ホールで予定した、世界的バイオリニスト安永徹さんらの室内楽公演は延期された。

 札幌や旭川などの「特定措置区域」では「人数上限5千人かつ収容率50%以内」で感染防止策を徹底すればイベント開催はできる。だが、宣言下の同区域の公的施設は原則休館。キタラは「市の施設が原則休館する中、市の関連団体として感染防止対策を最優先した」という。

 一方、延期が困難な事業は例外として施設利用が認められており、定演を行った札響は「60周年の節目。スイス人の首席指揮者マティアス・バーメルトさんも万全の対策で来日しており延期は無理」と判断した。札響は他の公演も「音楽を届ける公的役割」を重視し、基本的に続けている。

 18、19日にも札響の地方公演で明暗が分かれた。どちらも休館中の公的施設が会場。18日の名寄公演(名寄市民文化センターEN―RAYホール)は主催する名寄市教委が「中止すれば市民がフルオケを聴く機会を失う」と開催を決断。一方、19日の深川公演(深川市文化交流ホールみ・らい)は主催者のNPO法人アートステージ空知が「公演の延期は可能。安全安心のための決断」とし、理解を求めた。

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