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クマ 川伝い街へ次々 山と旭川駅周辺往来? 定山渓から北上 侵入防止策 難しく

 道内でヒグマが川や水路を伝って市街地に侵入するケースが相次いでいる。旭川市では6月以降、JR旭川駅のすぐ裏の忠別川沿いなどでふんが見つかり、市は2カ月にわたって河川敷を閉鎖した。札幌市でも6月に水路を伝って東区の住宅街に入り込んだクマに男女4人が襲われ、今月は南区の国道で豊平川を北上してきたとみられるクマ2頭が目撃された。各自治体は河川敷の草木除去や見回りなどクマを近づけない対策を進めているが、川からの接近を完全に防ぐのは難しく、頭を悩ませている。

 「クマが出たのは、家のすぐ近所。日中しか外出せず、河川敷には近づかないようにしている」。旭川市忠和の忠別川近くに住む無職佐藤京子さん(86)は、不安げに話した。河川敷の自転車道には通行止めの規制線が張られ、クマ出没への注意を呼びかける看板が立っていた。

 旭川市の中心部にクマが姿を見せ始めたのは6月。同月19日にJR旭川駅の南側を流れる石狩川支流の忠別川沿いでふんが見つかったのを皮切りに、その後も駅周辺の別の支流沿いや住宅街で目撃情報が相次いだ。

■捜索 ドローン活用

 市によると、昨年度の市内のクマ出没情報は47件だったが、本年度は9月10日現在で84件に上る。約4分の1は旭川駅周辺を含む市街地で、市は「複数のクマが出没している可能性が高く、過去に例がない異常事態だ」と警戒する。

 市は目撃情報などから、クマは石狩川や支流を通り道とし、付近の山林と市街地を行き来していると推測する。「被害が出る前に対処が必要」と駆除する方針を決め、ドローンや訓練された対策犬「ベアドッグ」も活用してクマを捜索している。だが、市中心部は河川敷を含めて鳥獣保護法の規定で銃による駆除は禁止され、市は河川敷2カ所に箱わなを設置するしか手だてがない状態だ。

 道内では旭川市に限らず、周辺にクマが生息できる山林があり、市街地まで川が流れ込んでいる都市は多い。今年6月に札幌市東区で男女4人を襲って駆除されたクマは、専門家の調査で石狩管内当別町方面から石狩川を渡り、川や水路を通って住宅街まで来た可能性が高いことが判明した。

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