PR
PR

市外からも消防団員 歌志内 条例改正 人口減で「苦渋の決断」

 【歌志内】人口減少や高齢化で団員不足に直面する歌志内市消防団が「市内居住・勤務」とした団員要件を緩和し、条件付きで「市外居住・勤務」を認めることを決めた。市外に転居・勤務する団員が相次いだのに加え、今後も同じ例が想定されるため。定例市議会は7日、市消防団条例の改正案を可決した。

 道危機対策課は「居住や勤務の要件を緩和した例は聞いたことがない」という。消防団員は通常、所在地と同じ市区町村に居住・勤務することを要件とするが、全国的に団員不足が深刻化する中、注目されそうだ。

 改正案は、「歌志内市に居住または勤務する満18歳以上」とした団員要件に、「居住地や勤務先に特別な事情があり、団長が必要と認めた場合はこの限りではない」との項目を加えた。

 市によると、現団員43人のうち4人が該当する。うち2人は団員歴20年以上で幹部級、残る2人は同3年の30代。いずれも災害や訓練時の出動実績が十分で、団員の継続を望んでいる。

 4人は4月までに転居や転勤などで、赤平、砂川、芦別の3市に住み、勤務先も全て市外となった。自宅や職場から消防団まで、数分から40分かかるという。

 市民や市議会などから「災害出動時、現場到着まで時間がかかり、支障を来すのでは」という指摘もある。しかし、団員の8割超の35人が民間企業などに勤務しているため、今後も転勤などで重要な担い手を失う可能性もある。平間靖人消防長は「市民の命や財産を守る消防力の維持のための苦渋の決断」であることを強調し、理解を求める。

 歌志内市の人口は2955人(8月末現在)と全国の市で最も少なく、高齢化率は53・06%。消防署員は23人で、消防団員は定員の7割にとどまる。昨年末の市内スキー場の建物火災では、団員14人が出動した。

残り:105文字/全文:843文字
全文はログインすると読めます。
ログインには、電子版会員かパスポート(無料)の申し込みが必要です。
北海道のニュースがメールで届く
PR
ページの先頭へ戻る