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都市型ホテル1泊千円台も 札幌市内で大幅下落 地元集客に照準

 札幌市内の都市型ホテルで宿泊料金が大幅に下落している。夏の観光シーズンがピークを過ぎたところに緊急事態宣言が追い打ちをかけ、需要がさらに低迷。前年同期の半額程度に値下げした施設が多く、1泊千円台も出てきた。新型コロナウイルスの感染収束が見通せない中、ホテル側は苦肉の策とも言える低料金と、地元客に照準を合わせた客室改修などで新たな需要の掘り起こしを図る。

宿泊料金を下げたシアテル札幌。ロビーの大型スクリーンは企業の研修などにも使われている
宿泊料金を下げたシアテル札幌。ロビーの大型スクリーンは企業の研修などにも使われている


 昨夏開業したシアテル札幌(中央区南4西5、41室)は、9月から平日の宿泊料金を1人1泊1600円と、従来のほぼ半額にした。8月の稼働率は観光客を中心に7割を維持したが、緊急事態宣言でキャンセルが増え、9月の予約率は4割と低迷。中田聡喜(さとき)ホテルマネジャーは「空室にしておくより(安くして)気軽に泊まってもらった方がいい。レンタルできる大型スクリーンなど独自の施設を近隣の人にPRしたい」。

 札幌ビューホテル大通公園(同区大通西8、347室)は、コロナ禍前に1人1泊1万円前後だった宿泊料金を、8月から6千円前後に下げた。今夏から客室の一部を改修し、鑑賞用の大画面とプロジェクターを備えた「シアタールーム」や、ペットと宿泊できる専用ルームなどを開設。担当者は「地元向けの集客を工夫し、少しでも稼働率を上げたい」と話す。

 2019年に開業した別のホテルも、9月から前月より千~2千円安い1人1泊3千円前後に変更。担当者は「全体の需要が少なく、値段を下げないと選んでもらえない」とこぼす。

 多くの都市型ホテルでは、予約状況に応じて料金を変える「ダイナミックプライシング」を採用。宿泊予約サイトを見ると、9月の平日で2人1室素泊まりの料金が1人千円台というホテルは、札幌中心部だけで20施設以上ある。

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