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花咲港だけ…異例のイカ豊漁 8月取扱量263トン、前年の10倍超 専門家「暑さ、高気圧で群れ北上」

 【根室】道南などでスルメイカの深刻な不漁が続く中、根室・花咲港が記録的な豊漁に沸いている。8月の取扱量は計約263トンと前年同月の10倍を超えた。8月初旬の暑さなどの影響とみられるが、イカの生態に詳しい桜井泰憲・北大名誉教授は「全国的に資源量が少なくなっている中で特異な現象」と驚いている。

 根室沖でのスルメイカ漁は7月下旬~10月、主に道南や青森県などのイカ釣り漁船が根室市内各港から出漁し、約20キロほど沖合で操業する。取れたイカは花咲港に集められ、花咲市場で競りにかけられる。一昨年の取扱量は709トンで、ここ数年は年数百トンにとどまっていた。

 ところが、今年は8月下旬から急増し、連日のように20~40トン台の大漁が続いた。

 渡島管内福島町の福島吉岡漁協所属の第28喜久丸(19トン)の漁労長、桜庭正巳さん(64)は「今年は新潟県沖の日本海が不漁なので、5年ぶりに花咲港沖で操業している」と語る。

 根室沖の豊漁にもかかわらず、浜値は高騰している。花咲市場での8月中の最高値は20キロ当たり1万3176円で、前年同月の最高値を2割ほど上回った。市場関係者は「根室で水揚げが増えても、道内全体で見れば資源量は依然として少ないので値は高止まりしている」という。

 桜井名誉教授は根室沖での豊漁について、8月初旬の暑さとオホーツク高気圧の影響で「スルメイカの生息する水深50メートルの海水温がイカの好む12度となり、日本海にいた群れの一部が突発的に北上した」と分析する。

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