PR
PR

休み明け 校内コロナ警戒 20歳未満の感染 全国で急増 「疑いあれば欠席を」

 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、道内の小中高校が、夏休みを終えた校内で感染が広がることへの警戒を強めている。8月に入り、全国の20歳未満の感染者数が今春のピークの4倍を超え、道内でも部活動でクラスター(感染者集団)の発生が相次ぐなど、子供同士の感染が増えているためだ。部活動を自校内に限るなど、対策を強化しているものの、限界も。専門家は「校内にウイルスを持ち込ませない対策を徹底して」と呼び掛けている。

 札幌静修高校(札幌市)で20日、男子ハンドボール部の部員約30人が窓を開けた廊下に距離を取って並び、マスクを着用したまま体幹を鍛える練習に励んだ。

■部活動も対策

 飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、掛け声は禁止。全道大会が終わった6月中旬以降は国体出場を目指す生徒とそれ以外に分かれて練習し、生徒間の接触機会を減らした。夏休み中も、不特定多数の人が集まる場所に行かないよう呼び掛け、国体の北海道予選を今月下旬に控える中、他校との練習試合も中止した。子出藤(ねでふじ)沙貴監督は「制約ばかりで生徒がかわいそうだが、練習中に感染しないよう今まで以上に注意を払っている」と話す。

 厚生労働省のデータを基に全国の年代別の感染状況を集計したところ、20歳未満の感染者は8月12~18日の1週間で過去最多の2万2960人確認され、「第4波」のピークとなった5月13~19日(5347人)の4・3倍に上った。全世代に占める割合も18・4%で過去最高だった。

 道は、道内全体の年代別感染状況は公表していないが、道や札幌市などによると、道内で8月20日に発表された感染者(年代非公表を除く)のうち20歳未満の割合は17・8%に上った。20歳未満の大半はワクチン未接種のため、感染力が強いインド由来の「デルタ株」の流行が、20歳未満の感染者数を押し上げている可能性がある。

 子供は家庭で感染することが多いとされてきたが、学校の活動での感染が相次ぐ。苫小牧市で4~8日に行われた全国高校選抜アイスホッケー大会で生徒ら138人(21日現在)のクラスターが発生。札幌市内で2~4日に開かれた高校バレーボール部の合同練習では生徒ら56人(同)が感染した。対策として道教委は13日、全道の小中高校などに部活動を自校内に限定するよう要請した。

 国も危機感を強めている。萩生田光一文部科学相は20日の記者会見で「学校での警戒度を格段に高める必要がある」と強調。文科省は20日、《1》児童生徒の座席を1メートル以上離す《2》部活動の対策は顧問に委ねず、管理職が確認する―ことなどを求める通知を全国の教育委員会に出した。ただ、札幌市内の中学校の教員は「どこの学校でも取り組んでいることばかり。緊急事態宣言の対象になる前に、分散登校や時差登校も検討すべきではないか」と訴える。

残り:259文字/全文:1431文字
全文はログインすると読めます。
ログインには、電子版会員かパスポート(無料)の申し込みが必要です。
北海道のニュースがメールで届く
PR
ページの先頭へ戻る