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高温少雨、道内の農畜産業苦悩 牛の乳量減の恐れ/畑作物は生育不良 市況悪化に警戒感

 記録的な高温少雨が続く道内で農畜産物への影響が目立ち始めた。暑さに弱い乳牛の産乳量が減る恐れがあるほか、すでにタマネギやビートなどの畑作物では生育不良が起きている。市況にはまだ極端な変化は起きていないが、今後の天候次第で大きく変動する可能性があり、警戒感が高まっている。

 道内は6月下旬から高気圧に覆われる日が続き、平均気温(6月21日~7月29日)は主要22観測点のうち、18地点が平年より2度以上高い。同期間の降水量の合計は全地点が平年の7割を切り、特に留萌、紋別、稚内、札幌の4地点は平年の1割未満に。札幌管区気象台の担当者は「今までに経験のない天候」という。

 十勝管内更別村で経産牛150頭を搾乳する七海信行さん(62)方の牛舎では除菌効果もある次亜塩素酸水をまき、大型換気扇32台が風を送って舎内の気温を下げている。高温は牛のストレスとなり、受胎率も低下する恐れがあるからだ。現時点で食欲や産乳量に影響は出ていないが、連日の暑さに七海さんは「この先、乳量が落ちないか心配」と気をもむ。

 異常気象を受け、道の宮田大農政部長らは30日、オホーツク管内各地の畑で干ばつの状況を視察した。北見市常呂町ではビートが変色し、タマネギが小さく形もゆがんでいることを確認。常呂町農協の川上和則組合長は「2カ月間、ほぼ雨がない。作物はようやく息をしている状態だ」と訴えた。同市上仁頃の苅谷達雄さん(59)方では一部の畑でタマネギの葉の倒伏が通常より早く進み、十分に育たない恐れがあるといい、苅谷さんは「今年の干ばつはひどい」と話した。

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