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道南も感染急拡大 若年層中心、デルタ株も増 医療逼迫に「黄信号」

 函館市内を中心に道南地方でも新型コロナウイルスの感染者が急増している。30日まで3日連続で10人以上の新規感染者が出ており、この3日間で40人を超えた。ワクチン接種が進んでいない若い世代に感染が広がり、インド由来で感染力の強い変異株「デルタ株」も増えている。市内のコロナ病床使用率も急速に高まっており、医療関係者は危機感を募らせている。

 「この間の4連休がターニングポイントだった」。市内の医療関係者は感染急拡大の要因について、今月22~25日の4連休に人の移動が活発になったことを挙げる。市立函館保健所が発表した30日までの3日間の市内感染者で、年代を公表している23人のうち8割以上にあたる19人が10歳未満~20代。学校の夏休みが始まったこともあり、市幹部は「函館の感染は若い世代の遠隔地との行き来によるものだろう。高齢者が少ないのはワクチン効果」とみる。

 同保健所と道は30日、道南在住13人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。内訳は函館市内10人、函館市内を除く渡島管内2人、檜山管内1人。13人のうち、3人の感染経路が分かっていない。同保健所は「デルタ株」のPCR検査で、新たに函館市内の9人が陽性だったと発表。デルタ株で陽性が判明した9人は、道外との行き来はなかったという。

 市内でデルタ株の陽性が判明したのは計34人になり、市内の医療関係者は「市内感染の主流がデルタ株に置き換わっている」とみている。

 市内のコロナ病床の使用率も高まっている。市立函館病院によると、30日午後4時半現在、コロナ病床43床のうち12床を使用。同病院は「医療逼迫(ひっぱく)に黄色信号がともっている状況」と説明する。市は8月2日に記者会見を開き、感染対策の徹底を呼びかける予定。工藤寿樹市長は北海道新聞の取材に対し「帰省による親族間や友人同士の交流には感染対策を徹底するなど気をつけてほしい」と話した。(芝垣なの香、伊藤友佳子)

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