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ススキノ、新千歳人出2倍 緊急事態中の2カ月前から急増 感染対策解除で往来活発化

 7月以降、札幌・ススキノ地区や新千歳空港を中心に人出が増えており、28日時点では緊急事態宣言発令中の2カ月前と比べていずれも2倍となった。政府の新型コロナウイルス感染対策が順次解除されたことなどが背景にある。札幌との往来が盛んな東京では感染が急拡大しており、札幌への影響が懸念される。

■来道者への対策急務

 通信大手ソフトバンクの子会社「Agoop(アグープ)」による携帯電話位置情報データを基に、札幌市はJR札幌駅、市営地下鉄南北線すすきの駅、大通駅の3駅周辺の午後8時と、JR新千歳空港駅の全日の人出を調査した。曜日の影響を除くため、過去1週間の人出の1日平均人数を算出している。

 市内3駅の中では、すすきの駅周辺が特に増えている。4月は平均6万人台前半で推移していたが、緊急事態宣言が発令された5月中旬から約1カ月間は3万人台にまで減少した。その後、緊急事態宣言、6月に移行したまん延防止等重点措置が解除されるに伴って人出は増え続け、7月下旬は6万人台後半になっている。JR新千歳空港駅では、5月下旬は3500人前後だったが、今月下旬に4連休(22~25日)前後では7千人を超えた。

 人の移動が活発になる一方、道内外で感染拡大が進む。東京では、28日に1日の新規感染者数が過去最多の3千人超に。札幌市幹部は、新千歳空港と羽田空港で往来便が多いことから「東京は“隣町”みたいなもの」と警戒する。

 政府は今月20日から、羽田、成田、大阪(伊丹)、関西、福岡の5空港から北海道に向かう航空便の利用客を対象に、感染の有無を確認する検査を無料で行っている。しかし、希望者のみで、水際対策としての効果は限定的だ。秋元克広市長は28日の記者会見で「札幌は緊急事態宣言を発令するぐらいの感染者数。政府には都道府県をまたぐ移動について、何らかの措置をとってほしい」と訴えた。(五十嵐俊介)

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