PR
PR

<政官ウオッチ>首相会見 透ける選別の意図

[PR]

 菅義偉首相が官邸で行った15回の記者会見全てに出席している。毎回手を挙げているが、進行役の内閣広報官に指されない。2度、質問者の偏りをデータを示して報じたところ、共に直後は指名されたが、次からまた当たらない。

 北海道への緊急事態宣言が決まった5月14日も、指されないまま終了の通告があり、「もう一問」と声を上げ、何とか質問できた。道内メディアは私だけ。「さすがにひどいね」。他社の記者に肩をたたかれた。

 7月8日の会見では記者クラブ幹事社として機会を得たので、これで計4回。10回以上当たっている社が複数ある。官邸報道室は「全くの偶然」と言う。

 心当たりはある。前日に必ず室長から関心事を聞かれる。質問そのものを伝える社が多いと聞くが、私はしない。ただでさえ正面から答えない政治家だ。想定問答を読み、核心をかわすのは目に見えている。

 ウイルスとの長期戦が終わらない。なぜいまだ抑え込めないのか、いつ普通の生活が戻るのか。首相にとって会見は「生の声」で訴える好機のはずだ。

 官邸の思考回路は違うらしい。厳しい質問もする私のような記者はリスクでしかないのか。当意即妙の切り返しは望んでいない。口下手でも、心を砕いて言葉をつなげばいい。この国のリーダーに覚悟はあるのか、有権者はきっと、冷静に見ている。(佐藤陽介)

PR
ページの先頭へ戻る