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「職場接種いつに…」 申請受理、届かぬ団体も ワクチン一時休止で道南でも混乱

 新型コロナウイルスワクチンの職場接種の一時休止で、道南にも混乱が広がっている。先行して申請した函館市内の宿泊業者2団体のうち1団体は接種延期を余儀なくされ、日程の見通しが立たない。申請最終日の25日近くに申請した団体には受理の連絡すら入っておらず、「いつになったら接種できるのか」と不安を募らせている。

 「7月5日週及び12日週の接種開始は困難となっております」。函館ホテル旅館協同組合の遠藤浩司理事長は6月25日、職場に届いた厚労省の担当からのメールの内容にがくぜんとした。24日に念のため、ホテル旅館業の全国組織を通じて7月6、7日に予定通り職場接種できることを確認したばかりだったからだ。

 同組合は6月15日に職場接種を申請。18日には受付番号も発行され、会場や打ち手となる医師の手配などを済ませていた。遠藤理事長は「週明けには保管用冷凍庫が届くと信じていた。延期は仕方がない」としつつ、接種開始の時期のめどが立たないことに「見切り発車で日程を前倒し申請すれば、間に合ったかもしれない」とほぞをかんだ。

 25日には、函館市湯川町の花びしホテルに函館湯の川温泉旅館協同組合の職場接種用のワクチン6箱(600回分)が届いた。同組合は14日に職場接種を申請。ワクチン到着で、予定通り30日に接種始める準備が整った。担当者らは「湯の川地区の安全安心の確保につながる」と安堵(あんど)した。

 大沼公園周辺のバス業者や宿泊事業者などでつくる「ぐるり道南観光推進協議会」は18日に申請したが、28日に厚生労働省から「ワクチンの供給が追いついておらず、再開のめどが立っていない」との連絡を受けた。小林克彦会長は「8月以降になるのなら自治体接種の方が早いので、職場接種の意味がなくなる。どのくらい待てばいいのか教えてほしい」と困惑する。

 公立はこだて未来大(函館市亀田中野町)は24日に申請した。函館市医師会病院に協力を依頼し、病院での接種をする手はずを整えた。ただ、国からは「予定通りにはできるかは分からない」との返答を受けており、担当者は「現状では見通しが立たない」という。

 また、申請の受理を知らせる連絡自体が政府から届かない団体もあり、不安の声が出ている。

 函館商工会議所は政府方針を受け、1週間前倒して24日に申請。政府からの連絡を待っており、同会議所の担当者は「開始予定の7月末にワクチン供給が間に合ってほしい。今は対応を見守るしかない」と話す。

 共同での職場接種を目指す函館都心商店街振興組合と函館社交飲食連合会は24日に、北海道中小企業家同友会函館支部(会員552社)は25日に申請したが、政府からの連絡はまだない。元町ライオンズクラブも申請は済ませたが、状況は同じだ。担当者は「会場確保や接種を受ける従業員のシフトづくりなど準備を進めたいが、本当にワクチンが来るのかが分からない」といい、「できるだけ早く情報がほしい」と語った。(和田樹、野口今日子、矢野旦)

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