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釧路市の日給17万5千円が波紋 接種医師の争奪過熱 確保策「自治体任せ」批判も

 65歳以上の高齢者向けの新型コロナウイルスワクチンの集団接種を巡り、釧路市が日給17万5千円で医師を募集し、関係者に波紋を広げている。背景には、国が自治体に「7月末の接種完了」の目標実現を迫る中、地方では高給でなければ医師が集まらないという事情がある。接種にかかる費用は国が全額負担しており、職場や大学での接種も始まる中、専門家は「自治体間の医師争奪戦につながりかねない」と懸念する。

 「医師確保には報酬を上げるしかなかった。高額だが7月中に接種を終えるには医師が必要だった」。釧路市の担当者は強調した。

 釧路市は今月20日の集団接種会場の開設に向け、当初は日給10万5千円(時給1万5千円で7時間)で医師を募集した。約10万円の日給は道が札幌市内に開いた大規模接種会場や、旭川市の集団接種会場の医師の報酬とほぼ同額だった。

 ところが7月末までの接種予定期間のうち、計10日間で医師が不足。6月8日に日給を17万5千円(時給2万5千円で7時間)に引き上げたところ、道内外から応募があり、約1週間で定員に達したという。

 国はワクチン接種1回当たり、原則2070円の対価を自治体や医療機関などに支払う。このほか医師の報酬など自治体の集団接種に要する費用も国が負担している。厚生労働省の担当者は「地域ごとに万全の体制を構築できるよう、医師報酬に上限は設けていない」と説明。釧路市が日給17万5千円で医師を募集したことについても、担当者は「ちょっと高いと思うが、医師が確保できるなら国は全額負担する」と話した。

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