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コロナ禍の五輪に困惑 「医療逼迫が心配」「心から喜べない」 生活に制約、準備は加速

 東京五輪の開幕が5週間後に迫る中、新型コロナウイルス感染収束が見通せず、サッカーとマラソン・競歩の札幌開催を控える道内に戸惑いが広がっている。政府は緊急事態宣言を期限の20日で解除し、開催準備を加速させる方針だが、人の往来が増えれば感染再拡大につながるとの懸念は強い。「本当に五輪を開催しても大丈夫なのか」―。政府には道民の不安を解消する努力が求められている。

 「早くコロナが終わって、医療従事者のみなさんが安心できるよう、応援しています」「競技を頑張ってください」。札幌市で聖火リレーに代わる点火セレモニーが行われた14日、市内南区の簾舞(みすまい)小(162人)では、全校児童が医療従事者や五輪選手へのメッセージを色画用紙に書き込み、うちわを作った。

 同校の児童は、平和の祭典としての五輪の理念などに加え、新型コロナの感染状況や日常生活に生じた多くの制約について学んできた。石橋恭校長は「五輪開催に疑問の声もある中、さまざまな立場で頑張る人に思いを巡らせてほしかった」と授業の狙いを話す。

 医療従事者への応援メッセージを書いた6年の林崎春希さん(12)は「医療が逼迫(ひっぱく)し、お医者さんは休みも取れないと聞いた。感染が完全に収束していないなら、五輪はやめた方がいいのかも」と漏らす。5年の豊島颯太君(10)も「五輪は4年に1回しかない神聖なものだと思う。でも、コロナが広がるのは困る」と悩ましそうに話した。

 一方、五輪開催に向けた環境整備は進む。13日に閉幕した先進7カ国首脳会議(G7サミット)は首脳声明で東京五輪・パラリンピックを「コロナに打ち勝つ世界の団結の象徴」と位置付け、開催を支持。日本政府は20日に緊急事態宣言を解除してもまん延防止等重点措置を適用する方向で検討しており、生活の制約は続く。

 「運動会は例年通りにできないのに、五輪は何が何でもやるというのはおかしい」。オホーツク管内遠軽町の30代の主婦は不満げに話した。長男が通う小学校では混雑を避けるため、例年は日曜日に開いてきた運動会を平日に変更。応援も同居家族2人に制限され、仕事のある夫は行けなくなった。長男は学校のクラブ活動も休止となり、参加を予定していた町の祭りも中止になった。主婦は「五輪のために感染者の少ない地方の子どもまで我慢を強いられているように感じる」と漏らした。

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