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マリモ生息地再生に向け事業本格化 阿寒湖シュリコマベツ湾

 【阿寒湖温泉】直径15センチを超す大型球状マリモが世界で唯一群生する阿寒湖(釧路市阿寒町)のうち、土砂流入により1940年代に群生地が消滅したシュリコマベツ湾で、環境省が10日、生育地再生事業を本格的に始めた。マリモの生育を妨げる水草を除去し、崩れた球状マリモの破片を丸めた「疑似マリモ」を湾内で育てる計画で、この日は湖底の状況を潜水調査した。将来的にマリモの保護と活用を両立させた学習プログラムづくりを目指す。

 環境省職員らは同日、水草の繁茂状況を船上から確認。事業に協力する釧路国際ウェットランドセンター阿寒湖沼群・マリモ研究室の若菜勇室長(63)が湖に潜り、湖底の地質やマリモの成長に必要な湧き水の存在を確かめ、疑似マリモ約120個を投入する育成試験の地点を決めた。7月に河口から300メートルの範囲で水草を刈り取り、終わり次第、疑似マリモを投入する。

 事業は阿寒摩周国立公園の魅力向上を図る「国立公園満喫プロジェクト」の一環。同湾では昨年8月の予備調査で岩の表面に張り付いた着生型マリモが見つかり、生育地復元に向けて弾みとなった。若菜室長は「継続的にマリモを育てる仕組み作りと、今後の学びの場になることを期待したい」と話す。

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