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道産コーンで“バーボン” 道総研など来春から長沼で蒸留 25年にも発売

 道立総合研究機構(道総研、札幌)は、道内の企業や農協と連携し、道産トウモロコシを主原料にしたグレーンウイスキーの製造に乗り出す。来年4月から空知管内長沼町で蒸留を行い、2025年春にも販売を始める。世界で愛飲される「バーボン」の製法を目指すが、現状では米国製のみがバーボンと呼ばれているため、「道産コーンウイスキー」として国内外の販路を開拓する。

 北海道はトウモロコシの一大産地として知られるが、グレーンウイスキーを製造するのは例がなく、愛好家の注目を集めそうだ。

 そらち南農協管内の栗山町、由仁町産の完熟したトウモロコシを、江別製粉の子会社が粉末状の「コーングリッツ」に加工。長沼町のワイナリー「北海道自由ワイン」が建設中の蒸留所で、コーングリッツと根室管内中標津町産の大麦の麦芽を混ぜて糖化液を造り、発酵後に蒸留する。3年以上の熟成後、販売する。

 北海道自由ワインの林英邦社長(48)は「道内での販売だけでなく、中国やインド、シンガポールなどに輸出したい」と話す。

 道総研は13年から、コーングリッツをパンやお菓子などの材料で使う研究を続けていたが、欧州やアジアなどでブームとなり、輸出も見込めるウイスキーへの転用を発案。各社が賛同し、事業化にこぎ着けた。

 道総研では食品加工研究センター(江別)が、コーングリッツと麦芽を混ぜる割合や、糖化液を造るのに最適な温度などを研究。このほか中央農試(長沼町)はトウモロコシの栽培技術などを支え、林産試験場(旭川)は熟成樽に適した道産の樹種の研究を行う。道総研の田中義克理事長(69)は「コーンウイスキーを一大ビジネスに育てて、道内経済と農業の活性化に貢献できれば」としている。

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