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石勝線事故から10年 道内の特急、続く減速運転 体制見直す余力なく

 JR北海道が2011年5月にJR石勝線のトンネルで発生した特急列車の脱線炎上事故を機に、特急列車の減速運転に転換してから、元の高速走行に戻せていない。札幌―函館間はかつて2時間59分で走っていたこともあるが、現在は最速で3時間29分。安全運行のための修繕や設備投資が続いていることに加え、経営難もあり、当面は高速化に取り組む余力はないのが実情だ。


 JRは石勝線の事故後も特急出火などのトラブルが続き、車両整備体制を充実させるため、13年11月のダイヤ改正で鉄道会社としては異例の特急列車の減速に踏み切った。それまで道内の特急の最高速度は130キロだったが120キロに減速、距離が長いなど車両のダメージの大きい札幌―釧路のスーパーおおぞらについては110キロとし、今も続いている。

 従来の高速走行に戻すと車両や線路の損傷が大きくなり、修繕費が膨らむ。このため減速を維持して車両にかかる負荷を軽減し、故障発生を抑制。故障を少なくすることで検査や整備などのメンテナンスに人や時間をかけることができるという。JRは「安全な輸送サービスを長期的・持続的に提供できる体制構築に取り組んでいるところ」とする。

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