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幼犬のしつけ 満足感与えて 生後6カ月前後までは遊び中心 日本ケネルクラブ公認訓練士・増田さんに聞く

 コロナ下で自粛生活が依然続く中、癒やしや安らぎを求めて犬を飼い始める人が増えている。一方で、飼い始めたが幼犬や若い犬のしつけがうまくできず、手を焼く人も多い。札幌でしつけやトレーニング教室を開く日本ケネルクラブ(JKC)の公認訓練士増田隆行さん(40)に飼い犬との上手な付き合い方を聞いた。

 増田さんは経営する「犬のしつけ屋さん」(札幌市南区藤野622)で自らの飼い犬や預かり中の計十数匹を育て、隣接する練習場でしつけやドッグスポーツの訓練をしている。また、市内のホームセンター3店で教室を開いている。

 「この1年でしつけ教室の需要が明らかに増しました」と増田さん。相談の多くは幼犬が「かむ、ほえる、あばれる」といった悩みだ。

 こうした相談は「初めて飼った」という人に多い。中には昨年、一律10万円が支給された特別定額給付金で小型犬をプレゼントされたお年寄りが「手に負えない」と、増田さんの教室に預けた例もあるという。犬慣れしていない人が、人慣れしていない幼い犬と出合うミスマッチが起きている。

 では実際にどうやって犬とふれ合えばよいのだろう。増田さんは「生後6カ月前後まではまず、犬と遊ぶことを中心に」と言う。飼い主と何かをすることに犬が喜びを感じ、満足感を得るようにするのが大切だ。

 朝から晩まで遊ぶ必要はない。日中、あえて声をかけずに休ませるのも大切。そして短い時間相手をして、また休ませる。タイミングを計って声をかけ「お座り」などのしつけをする。すると犬が命令を素直に受け入れ、命令に従うことが好きになるという。

 ほめる時も「えらいね」と何度も頭をなでるのではなく、「すごいぞ」と言って喜ばせてやる。犬は本来、頭をなで回されるのは好きではないそうで、嫌になってしまえば逆にほめていることが伝わらない。

 おやつの与え方も注意が必要だ。居間のソファをかんだり引っかいたりする犬がようやくいたずらをやめた時、ご褒美におやつを与えると、「ソファをかめば、おやつをもらえる」と勘違いし、いたずらが激しくなる場合もあるという。

 増田さんは「人が一方的に愛情を押しつけてはうまくいかない。犬が飼い主とのコミュニケーションを楽しめる環境をつくっていくことが、上手にしつけをする一番のポイントです」とアドバイスする。(編集委員 山本十三介)

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