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鉄道ファンでにぎわう日高線沿線 廃止まで10日、記者が現場ルポ 破損の線路にため息/「特需」いつまで
03/24 16:30 更新
JR日高線鵡川―様似間(116キロ)の廃止・バス転換が約10日後に迫った3月20日。全国の鉄道ファンが沿線の駅に押し寄せているという。人出が増える週末に合わせ、苫小牧から様似まで列車とバスを乗り継ぎ、その現場を探ってみた。
午前7時52分、日高線の列車が発着する苫小牧駅1番ホームで鵡川行きに乗り込んだ。乗客はざっと数えても50人。座席はほとんどが埋まり、10人以上が立っていた。こんなに混み合っているのは初めて見た。
鵡川駅が近づくと、JR北海道の代行バスに乗り換えるため、乗客が出口に並び始める。「この人数がバスに乗れるのだろうか」。想像以上の混雑で少し不安になった。JR北海道は利用者増に合わせて、バスの台数を増やした。停留所には2台のバスが止まっていたが、それもほぼ満席だった。
隣に乗り合わせた男性(44)は神奈川から来訪。「仕事で来たついでに、廃止になる日高線を見に来た」という。「列車はもう走っていないのに、思っていた以上に人が多い」と驚いていた。
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