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市電延伸で赤字試算 札幌駅方面、初年度から

 札幌市が市内3方面への延伸を検討している路面電車(市電)に関し、従来の整備手法でJR札幌駅方面へ延伸した場合、開業初年度から赤字に陥ると試算したことが22日分かった。市は整備費削減が可能な手法の検討も進め、残る2方面も含めた市電延伸の可否を2022年度中に決める。

 市は09年度策定の路面電車活用方針で札幌、苗穂、桑園のJR各駅方面への市電延伸の検討を明記。15年12月に西4丁目―すすきの間(約400メートル)をつないだループ(環状)化で利用客が増えたことなどから、検討を本格化させていた。

 市は再開発事業で人口増が見込める札幌、苗穂両駅方面と西4丁目付近をつなぐ道路計16路線について、市電の整備が可能かを調査。札幌駅方面と結ぶ延長約4キロの環状ルート案を試算した結果、1日最大4千人の利用が見込めるものの、開業時から赤字が続き、30年後には多額の累積欠損金を抱えると推計した。

 収支改善について市は、軌道敷設などの整備費や維持費の圧縮、苗穂駅方面との同時延伸による需要取り込みが必要として、さらに実現可能性を探る。市まちづくり政策局は「22年度に一定の結論を示したい」としている。(平岡伸志)

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