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マイバッグ悪用、万引後絶たず レジ袋有料化8カ月 スーパー苦慮

 政府が昨年7月、小売店でレジ袋の有料化を義務付けてから半年以上が過ぎ、道内のスーパーなど小売店でマイバッグを悪用した万引が目立っている。会計前の商品をバッグに入れる手口は通常の買い物との見分けが難しく、「会計するつもりだった」などと言い逃れされやすいという。店舗関係者は「買い物中はマイバッグは折りたたんでもらうなど協力を呼びかけるしかない」と頭を悩ませる。

■「買い物中 たたんで」

 「今回は見つけることができたが、見逃しているケースがあるかもしれない」。北広島市のスーパーで店長代理を務める男性(36)は、店からステーキ肉やすしなど食料品15点(計8830円)を盗んだとして男が1月に逮捕された事件をこう振り返る。

 札幌厚別署などによると、男は買い物かごに半開きのマイバッグと商品を入れていた。従業員が挙動不審な男に気づき、男が物陰に隠れた後、かごから商品が消えているのを見つけ、店外に出たところを呼び止めた。男は逃走したが、防犯カメラなどから特定された。

 このスーパーでは昨年7月、数年前から有料にしていたレジ袋に加え、弁当袋も有料化し、マイバッグを持ち込む客が増えた。今回の事件も「バッグに入れる前から動きを見ていなければ声を掛けられなかった」(店長代理)という。

 警察庁によると、昨年の全国の万引の認知件数は8万7280件(前年比7・0%減)、検挙率は71・7%(同1・5ポイント増)にとどまる。しかし全国スーパーマーケット協会が昨年9月に会員を対象に実施したアンケート(85社回答)では「マイバッグ普及で万引や盗難が増えたと感じるか」との質問に、3割に当たる計26社が「かなり増加」「やや増加」と答えた。

 道内の大半のスーパーは先行してレジ袋有料化に取り組んできた。ただ昨年7月を機に消費者の意識が高まり、「マイバッグを使う客が増えた」(複数の関係者)という。そのためスーパー「北雄ラッキー」(札幌)は店内を回る私服警備員を1・5倍に増やし、「ラルズ」(同)は店内でマイバッグを使わないよう放送で呼び掛けている。

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