
43 就活に対する不安 実例Q&A 青山夕香
2021年2月から3月にかけて北海学園大学と北星学園大学の学生を対象にビジネスマナースペシャリストの資格が取得できる講座をオンラインで担当した。
受講してくれた学生は1年生から3年生までの9名。就活に対する不安について学生から聞いた。その際に私が学生へアドバイスした内容を紹介する。
学生「どんな仕事に就きたいかがまだわかりません。どのように見つけたら良いでしょうか?」
青山「やりたくない業種、やりたくない仕事内容から考えてみる。絶対にやりたくない仕事以外については、聞いてみなきゃわからないこともあるから、会社説明会で話を聞いてみること。説明会に参加して、人事担当者と話をして、インターンシップに行って、とても良い会社だと思えて採用されたと言う学生はたくさんいる。知らない会社の方が多いと思って、会社説明会に参加してみること。」
学生「長所と短所はどうやって伝えれば良いのか教えてください」
青山「長所は1つのエピソードに絞って具体的に伝えること。あれもこれもできますと言うより、1つに絞って、何がどこまでどれくらい長所としてPRできるかを考えてみること。短所も嘘をつかないで、自分が短所だと思っていることを伝えて良い。ただしその短所をどう改善しようと思っているかも伝えること。」
学生「今、就職活動中で3社で迷っています。どこに就職したら良いか見極めのポイントを教えてください」
青山「仕事内容、お給料、福利厚生や休日について比べても答えが出てこなかったら、3回くらい会社に電話を入れてみること。受付対応の感じの良さがどうかも大切。会社に直接行ってアルバイトさせてもらったり、インターンシップに参加するなどして、仕事や待遇面以外の情報も知ることができるチャンスを掴み取ること。人事担当者は会社の顔。担当者との相性も重要」
学生「話したいことがたくさんあって、うまくまとめられません。上手に伝える方法を教えてください」
青山「まず、話したいことがたくさんあるということは素晴らしいこと。練習としては、60秒や90秒で設定した1つのテーマについて話し終える練習をしてみる。これにより1分から1分30秒で1つのテーマについて話せる力が身につく。話し上手はコツコツ努力。どのようなテーマでも良いから、テーマを決めて話す練習をすること」
学生「感じの良い自己紹介の仕方やどのような質問をすれば良いのかについても、教えてもらうまでわかりませんでした。就活で自信を持って自己紹介ができました」
青山「自己紹介は毎回必ずやるものだけれど、教わったことがない人は間違っていないか不安なもの。正しい自己紹介は、『北海学園大学 法学部 法律学科3年次に在籍しております、青山夕香と申します。よろしくお願いいたします。』と言う。大学名と学部、学科を言い終わったら、学年に続けて「在籍している」という言い方をすること。3年次に「所属している」と言う学生もいるけれど、大学には「在籍している」が正しい言い方。質問をするタイミングも、必ず担当者から質問がないか聞かれるから、その時にハイと手を挙げて、わかりやすく具体的な質問ができれば印象に残せる。その際、調べてきた上での質問だと思ってもらえることが大切」
2022年卒の就活がスタートした。オンライン×対面のハイブリッド就活は今後も続く。情報に敏感になり、良い情報はどんどん自分から入手していくことが重要だ。