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コロナワクチン先行接種 札幌でも本格化 道医療センターで始まる

 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への先行接種が22日、札幌市の国立病院機構北海道医療センターでも始まった。先行接種の対象となる札幌、函館、釧路、岩見沢の計7医療機関のうち、開始を明らかにしたのは5施設目で、全道で接種が本格化している。一方、65歳以上の高齢者への接種は、政府が想定してきた4月以降の接種開始が極めて限定的になる見通しで、道内の医療現場から不安の声が上がっている。

 道医療センターでは22日午後、菊地誠志院長ら医師、看護師60人が会議室に設けられた接種会場などで米ファイザー製の接種を受けた。同センターは札幌圏の基幹病院で、新型コロナ患者を多数受け入れており、菊地院長は「医療従事者の防御力が高まることは、コロナ収束への第一歩になる」と語った。

 道内では19日、地域医療機能推進機構北海道病院(札幌)など4施設が接種を開始。同機構札幌北辰病院(同)は開始日を公表していないが、国立病院機構北海道がんセンター(同)も24日に始める予定だ。

 一方、河野太郎行政改革担当相は21日のNHK番組で、米ファイザー製ワクチンの生産能力の増強が5月以降になるため、65歳以上の高齢者約3600万人への接種を4月中に一斉に開始することは困難との見通しを表明した。道内の自治体や医療機関には国からの具体的な情報がまだ届いておらず、菊地院長は「自治体から要望があれば、先行接種の経験を踏まえた効率的な接種体制などを助言できるのに」と当惑する。

 札幌市内の大型病院の男性医師は、高齢者らに接種対象を拡大するに当たり、先行接種の対象となった医療施設と地域のかかりつけ医との事前調整も必要になると指摘。「情報がなく、地域の態勢づくりすらできない」と懸念した。(田鍋里奈)

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