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福島沖地震 冬期の避難に備えたい

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 10年前の東日本大震災を思い起こした人も多いことだろう。

 13日夜に福島県と宮城県で震度6強の地震があった。道内でも函館などで震度3を観測した。

 大きい津波はなかったが、150人超のけが人が発生した。多くの人が避難所に身を寄せた。

 あらためて地震への備えを見直したい。

 新型コロナウイルス禍の冬の夜中に発生したのが、この地震の特徴として挙げられる。

 冬は寒さが厳しい道内だ。道や自治体は情報収集し今後に生かしたい。同様の事態を想定して防災と住民の避難体制を点検し、問題があれば早急に改善すべきだ。

 震源は福島県沖で、揺れは広い範囲に及び、インフラにも大きい被害が出た。

 停電と断水が発生し、高速道路は通行止めとなり、新幹線も運転を見合わせている。行政と各関係機関は復旧を急いでほしい。

 東京電力福島第1、第2原発で、使用済み核燃料プールから水の一部があふれ出たという。

 いずれも廃炉が決まっているが、核燃料プールは燃料棒を冷やす重要な役目がある。厳重な管理が必要だ。東電は徹底的に調べ、問題の解消へ対応すべきだ。

 留意しなければいけないのが、この地震が東日本大震災を起こした2011年3月の東北地方太平洋沖地震の余震だという点だ。

 専門家は、あの超巨大地震の地殻への影響は極めて大きく、今も津波を伴う地震が起こる可能性は消えていないと指摘している。

 震源が浅ければ津波が発生した恐れがあり、今回の地震で次の地震が起きやすくなったのではないかとの見方もある。

 道内では18年に胆振東部地震があった。警戒を怠ってはならない。

 震度6強を観測した福島県相馬市では、コロナ対策で換気や消毒を徹底した避難所で多くの人が一夜を明かした。世帯ごとに間仕切りするテントも用意された。

 道内でもコロナ対策を踏まえた避難所開設の準備は整いつつあるが、マニュアル作成がこれからの自治体もある。対応を急ぎ、住民が参加した訓練も実施したい。

 厳寒期の発生に備え、発電機や暖房器具などの避難所への配備も進めなければならない。

 南海トラフや道東沖を震源とする巨大地震の恐れが指摘される。津波避難タワーなどの対策を積極的に進める西日本各地に比べ、道内の切迫感の低さが気になる。

 最悪を想定する必要がある。

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