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ゲストハウスを再起の場に 困窮者へ一時的に空室提供 「人の輪生かし助けたい」

 札幌や江別のゲストハウスと生活困窮者の支援団体などが連携し、コロナ禍の減収で家を失った人の生活立て直しを手伝うため、ゲストハウスの空室を一時的に提供している。旅人同士が交流する場であり、関係者は「人の輪を生かしてサポートをしたい」と話す。

 「今はみんなが大変な状況。安心して、ひとときを過ごしてほしい」。布団などがそろった居室で、札幌市北区のゲストハウス「UNTAPPED HOSTEL(アンタップトホステル)」代表の神輝哉さん(40)は力を込めた。2棟ある宿泊棟のうち、13人が泊まれる1棟に最大4人を受け入れている。

 簡易型宿泊施設のゲストハウスは相部屋や共用のリビングがあり、家庭的な雰囲気でくつろげるのが特徴だ。コロナ禍で宿泊者は減少する一方、失業者が増加しており、「人ごとではない」(神さん)と、昨春から空室の提供を始めた。

 昨年5月から10月までは、札幌市の生活困窮者自立支援事業として約60人を受け入れた。同11月からは認定NPO法人北海道NPOファンド(札幌)の助成金を活用。生活に困窮した人を支援する一般社団法人札幌一時生活支援協議会(札幌)が協力し、同協議会への相談者に宿泊を仲介。生活保護など公的支援の申請手続きなども手伝う。これまで約20人が利用した。

 食事はスタッフの手作りで、企業などから食材の寄付を募るフードバンクや、神さんの知人からの差し入れも。「読書で元気を出してもらおう」と、近くの古書店「BOOK LAB.(ブックラボ)」の協力で、300円分の古本の引換券も贈る。今月3日には匿名の寄付も寄せられ、交流のある飲食店とともに3月に炊き出しを計画中だ。神さんは「地域の輪が集まり、社会の課題を解決できる場にしたい」と話す。

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