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旭医大内紛 前病院長、学長側と対立決定的に 専門家「第三者委設置を」

 【旭川】新型コロナウイルス患者の受け入れなどを巡り、旭川医科大の吉田晃敏学長ら大学側と、同大病院長を解任された古川博之氏との対立が決定的となった。道北の高度医療を担う大学のツートップとして協力関係にあったが、古川氏は1日の記者会見で解任理由に対して全面的に反論した。事態収拾に向け、専門家は「まずは第三者委員会を設けて両者の主張を整理すべきだ」と指摘する。

 「医学では『エビデンス(科学的根拠)をまず見せなさい』と言われる。ちゃんと証拠があるのか」。古川氏は会見で、今回の解任に強く抗議した。

■両者見解隔たり

 大学側は解任理由で、昨年4、11月の学内の会議の録画、録音をして漏えいした点を挙げた。これに対して古川氏は録画は認めたものの漏えいはしていないと反論。古川氏は「各自の記録方法としてメモすることと同様、自由である」と主張した。

 昨年11月6日に大規模クラスター(感染者集団)が確認された旭川市の慶友会吉田病院の患者受け入れに関しては、大学側は同大病院内の態勢が不十分と指摘したが、古川氏は「病床は市保健所の手続きで認められた。11月1日には重症、軽症、全てのコロナ患者を受け入れる準備ができていた」と述べた。

 学長の「吉田病院がコロナをまき散らしている」との発言や、古川氏に「受け入れるならおまえが辞めろ」と迫ったことを受け、昨年12月に開かれた大学運営会議は「団結して信頼回復に取り組むことを確認した」が、大学側は古川氏が報道陣の取材に応じて混乱させたと追及。これに対し、古川氏は「発言は事実に基づき、透明性と責任性を貫いている」と強調した。

■蜜月関係の過去

 古川氏は2010年に同大に着任。臓器移植手術の中心的役割を担って吉田学長も信頼を寄せ、「蜜月関係」(古川氏)を築いてきた。

 しかし、昨年以降、コロナ患者への対応を巡って2人の意見はかみ合わなくなった。古川氏は「普通なら病院は病院長に任せるはずなのに、自分で動かそうとした」と述べた。

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