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函館保健所「医療現場、逼迫近い」 16人感染確認、過去最多

 市立函館保健所は14日、市内在住者15人と札幌市民1人の計16人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。発表者数は日別で過去最多。政府が示す、感染状況が2番目に深刻な「ステージ3(感染急増)」の指標を一部で超えた。同保健所の山田隆良所長は同日の記者会見で「宿泊療養施設など医療現場は逼迫(ひっぱく)に近い状況」と危機感をあらわにした。

 これまでの日別発表数の最多は昨年11月19日の14人だった。

 同保健所によると、14日までの1週間で計60人の感染を確認した。ステージ3の基準となる1週間の感染者数38人を超え、最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)の同63人に迫る。感染経路不明の割合も35%と高い。市内の医療機関の病床使用率は21・1%とステージ3指標に達しないが、軽症や無症状の感染者が増加しており、山田所長は「1月に80人の感染が確認され、極めて憂慮すべき事態だ」と強調した。

 年明けに増えたのが、首都圏や札幌などから函館に帰省した若者からの感染事例。親族間や知人間の会食を介して感染を広げたとみられ、山田所長は「流行地からの帰省や往来は考えてほしい」と呼びかけた。市内に1カ所ある宿泊療養施設については「患者が増えており逼迫が懸念される」とした一方で、増設を巡っては「道と協議を進める」と述べるにとどめた。

 同保健所が14日発表した16人はいずれも軽症か無症状で、市内の宿泊療養施設への入所を調整中。年代非公表を含む10歳未満から70代までの男女13人はすでに感染が判明した道内の患者の濃厚接触者。札幌市の20代男性と、20代と30代女性の3人は感染経路不明だった。北斗市内の高齢者施設で発生したクラスター(感染者集団)の感染者も含まれている。(伊藤友佳子、五十嵐知彦)

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