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<立ち向かう新型コロナ>道内、感染爆発の波警戒 緊急事態宣言11都府県に

 道内の新型コロナウイルスの新規感染者は13日も100人超となり、8日連続で3桁の「高止まり」が続いた。1日300人超に達した昨年11月よりは減っているものの、感染経路不明の市中感染が再び広がる気配もある。政府が11都府県で緊急事態宣言を発令する中、感染症対策の専門家は「首都圏で感染が広がり、少し時間をおいて道内で感染者が増えた昨年の状況に似ている。新たな『波』が到来しかねない」と危機感を強めている。

■若い世代に再び拡大 横田氏

 道内の感染状況は、道や札幌市が昨年11月からススキノ地区などの飲食店に休業や時短営業を要請した効果もあり、新規感染者は1月3日に68人まで減った。

 ただ、6日以降は再び100人超が続く。札幌医大の横田伸一教授(微生物学)は「北海道は感染拡大を押さえ込んだとの印象が広がり、年末年始に気の緩みが出た」と述べ、年末年始に外食や同居家族以外と飲食する機会が増えたことが要因と分析する。

 道内では昨秋、20、30代の若い世代で感染が広がり、一時は感染者の4割を占めた。感染に気付かないまま仕事や移動を続けた人が少なくなく、若い世代の活発な行動が全道的な感染拡大につながったとみられている。この世代の割合は12月には2割強まで減ったが、今年1月以降は再び3割前後で推移しており、横田教授は「年齢分布が昨年秋ごろに近づいている。大きな感染の波が来る兆候かもしれない」と警戒する。

 政府の緊急事態宣言が出た11都府県は、大半が感染ピーク時に確保できる想定病床の50%以上が埋まっており、国の指標ではステージ4(爆発的感染拡大)に相当する。道内は現在、道独自の指標のステージ3(札幌市はステージ4相当)で、国の指標ではステージ2から3に当たり、直ちに緊急事態宣言が発令される状況ではない。

■東京から飛び火懸念 當瀬氏

 ただ、札幌医大の當瀬規嗣教授(細胞生理学)は、東京や大阪で感染が拡大する中、道内では横ばい状態が続く現状は、感染第2波(昨年3月27日~7月31日)直前の状況に似ていると指摘。「感染者が1日千人を超える東京の現状が道内に飛び火したら、昨年の比ではない感染爆発につながりかねない」と懸念する。

 昨年末に20%台に落ちた道内の経路不明の感染者の割合が1月に再び30%台になったことにも着目。「市中感染が拡大しつつある。人の往来が増えたクリスマスごろから、感染が広がった可能性がある」とする。

■ススキノ時短継続を 小林氏

 札幌保健医療大の小林清一教授(臨床免疫学)は、札幌・ススキノのPCR検査センターで、年末年始の1週間の陽性率が25%に達したとして「ススキノで再び無症状の感染者が増えた可能性がある」と指摘。接待を伴う飲食店の感染者数は減少しているが、陽性率の高さから実際にはより多くの感染者がいる可能性もあるとみて、時短営業要請などの継続を求めた。

 札幌市内では6日以降、1日の新規感染者が70~100人で推移している。市保健所は「感染者数が高止まりする中、さらに昨秋のような感染拡大が起きれば、札幌市だけで300人になりかねない」と懸念。年末年始から2週間に当たる15日以降の感染者数の推移に神経をとがらせている。(岩崎あんり、田鍋里奈、袖山香織)

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