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⑥「札幌の2番手」意識脱却へ 新しい価値観生み出せるか

  「まちの顔がにぎやかになれば必ず周囲に波及する」。昨年10月下旬、旭川市中心部の商業施設で行われた起業家向け説明会。市出身で元衆院議員のタレント杉村太蔵さん(41)=東京都在住=は、約20人の出席者を前に熱弁を振るった。まちの顔とは、JR旭川駅前の歩行者天国「買物公園」のこと。周辺は近年、百貨店や飲食店の撤退による衰退が目立つ。

■衰退目立つ旭川中心部

 杉村さんは慶応大大学院に社会人入学して人口減少問題を学び、上川管内音威子府村では起業家支援に取り組む。説明会では、若者が出店しやすいよう、中心部の空き店舗の一部を自ら借り上げて出店の初期費用も負担する構想を披露。「旭川は県庁所在地並みの人口がある。札幌の2番手という考えを捨て、潜在能力を生かす努力がもっと必要だ」と奮起を促す。

旭川市中心部を貫く買物公園。シャッターが閉まった店も目立つ
旭川市中心部を貫く買物公園。シャッターが閉まった店も目立つ


 札幌を意識した発言の背景には、札幌一極集中にあらがう力が弱まっていることへの危機感がある。2019年に札幌への転出が転入を上回った数は1217人と道内市町村で最も多く、総務省が公表を始めた12年より468人増えた。人口は1998年以降減少し、今は33万人にとどまる。

■「戦時統制」の呪縛なお

 釧路公立大の加藤和暢名誉教授(66)=経済地理学=は「札幌との格差の根本は戦時統制にある」と指摘する。太平洋戦争時…

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