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「伊福部昭の純音楽」3枚組CD発売 未発売の音源使い7曲収録

 映画「ゴジラ」シリーズで知られる釧路出身の作曲家の作品を集めた3枚組CD「伊福部昭の純音楽」を、三重県在住の医療検査技師、出口寛泰さん(41)が発売した。出口さんは生前、伊福部さん(1914~2006年)と交流があり、北大合唱団と北大交響楽団の共演などいずれも未発売の7曲を収録した。

 出口さんは小学生からの伊福部ファン。高校1年のころ、伊福部さんに手紙を出して面会、「ベートーベンに会うような気持ち。いろんな話を気さくに教えてくれた」と語る。その後も録音を見学させてもらうなど交流が続いた。

 伊福部さんの弟子で作曲家の故・池野成さん(札幌市出身)とも親しくなり、譲り受けた映画音楽の音源をCD化するため、2004年に自らのレーベル「Salida(サリーダ)」を立ち上げた。以降、伊福部さんの弟子たちのCDを7枚発売している。今回も弟子のCDを計画していたが、コロナ禍で録音できないため、初めて伊福部さんの過去の音源を使ってCDの制作を思い立った。

 パリの作曲コンクールで1位になり楽壇デビューを果たした「日本狂詩曲」は、「現存する国内最古のスタジオ録音」という。三石精一指揮、東京フィルハーモニー交響楽団演奏で1957年にNHKラジオで放送されたもの。

 北大合唱団創立50周年記念委嘱作品として、伊福部さんが男性合唱とオーケストラ用に編曲し直した「シレトコ半島の漁夫の歌(合唱版)」は66年、札幌市民会館で北大交響楽団とともに披露された。このほかにもファン垂ぜんの貴重な音源を収めた。また、音楽評論家・片山杜秀さんの解説も音声で収録。伊福部さんが幼少期に聞いたというロシア音楽やアイヌ音楽の影響などについて語っている。

 出口さんは「池野さんたちのCD制作を経て、伊福部さんにたどりついた。不思議な巡り合わせでできたCDだと思う」と話す。

 7700円。全国のCDショップで購入できる。詳細はサリーダホームページhttp://salida1.web.fc2.com(東京報道 大原智也)

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