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<みなぶん>違法アマ無線 愛好家も批判 道内外から反響22件「市民の関心高めて」

 読者と調査報道に取り組む「みなぶん特報班」が違法なアマチュア無線交信の実態を取材し、11月25日夕刊に記事を掲載したところ、道内外からアマ無線の愛好家を中心に22件の反響が寄せられた。日常生活に関わりが薄いように思えるアマ無線だが、愛好家たちは「社会問題であり、市民の関心を高めてほしい」と声を上げる。

⇒<みなぶん>ルール無縁?アマ無線の実態は
記事では札幌市内の建設現場で行われていた違法な無線交信の実態を伝えた。公共の電波を利用するアマ無線は業務では使えないが、ダンプの運転手とみられる交信者が運搬に関する情報交換を盛んにしていた。

 アマ無線愛好家の札幌市中央区の60代男性は「違法無線にうんざりして、無線そのものをやめる愛好家もいる」と不満を寄せた。「災害時には通信手段としてアマ無線の力は大きい」とも言い、違法な無線が緊急時の非常通信の支障となることを懸念した。

 登山でアマ無線を使う石狩管内の60代男性も「電波を受信しやすい山頂では、ダンプの運転手とみられる違法利用ばかり入ってくる。遭難時の交信の障害になりかねない」と心配する。

 不正利用の訴えは道外からも届いた。ツイッターで記事を知ったという北九州市の男性は、地元でも不正利用があるとして「全国規模の問題」と訴えた。

 土木業関係者からは「業界全体がなあなあで(違法無線を)許しているわけではない」という声も届いた。札幌市の建設会社社員は「下請けの運送会社に繰り返し、業務使用の禁止を通知している」と強調した。

 「携帯電話など他の通信手段もあるのに、なぜアマ無線を違法に使い続けるのか」という疑問の声もあった。この読者の疑問について、かつてアマ無線を業務で使っていたという石狩管内の運送会社社長に尋ねてみたところ、社長は「携帯電話だと通話の際にいちいち操作しないといけないし、アマ無線と同様に使えるデジタル簡易無線は会社として導入するところが少ない。違法という認識も薄く、使い慣れているものを使い続けているのが実態」と明かした。

 アマ無線を監督する北海道総合通信局(札幌)に取り締まりの強化を求める意見も相次いだ。同局の担当者は「限られた人員で指導・警告を行っており、決して放置しているわけではない」と説明。「工事を発注する自治体や企業にも注意喚起している」と訴えた(佐藤圭史)


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