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札幌停止、首相が要請 GoTo「知事尊重」に矛盾

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 鈴木直道知事が、11月23日に政府の観光支援事業「Go To トラベル」の札幌市内着の一時停止検討を表明する2日前、菅義偉首相から電話で「札幌着だけは(停止を)やらざるを得ない」と要請されていたことが分かった。継続を強く望んでいた知事は、これを機に方針を転換。後ろ盾とされる首相への知事の配慮に加え、判断は都道府県知事の意向を尊重するとしていた政府の姿勢の矛盾が浮き彫りになった。

 複数の道関係者が明らかにした。関係者によると、知事は同20日に政府に事業継続を求めたが、その翌日に首相から直接、札幌の停止の要請を受けた。さらに首相は、道として札幌の一時停止を求める姿勢を西村康稔経済再生担当相に伝えるよう求めた。

 首相は知事への要請当日、政府の新型コロナ対策本部会議で感染拡大地域で停止方針を表明。ただ、対象地域は明らかにせず、西村氏は都道府県知事の意向を尊重する方針を示した。

 一方、知事は札幌の一時停止へかじを切り、市や政府と協議。西村氏に伝えた上で、23日夜に「札幌で事業の一時停止を検討せざるを得ない」と表明した。政府はこれを受ける形で24日、札幌着の一時停止を発表した。

 政府は停止判断について都道府県知事の意向を尊重すると繰り返してきたが、首相が矛盾する行動をとっていた形だ。知事が会見で方針転換の理由に首相の判断を挙げ、「知事が判断するのは本当にきつい」と述べたのも、こうした背景が影響したとみられる。(村田亮)

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