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①憧れの札幌ニュータウン このままではもぬけの殻に

 秋晴れとなった9月中旬、札幌市厚別区もみじ台地区にある、もみじの丘小で開かれた運動会。来賓として招かれた主婦星見優子さん(77)は、グラウンドを駆け回る子供たちの姿に約40年前の光景を重ね合わせ、寂しさを募らせた。「あの頃は親も児童が多すぎて、わが子の姿が分からないほどだったのに…」

■1600人いたマンモス校 250人に

 厚別区内の集合住宅から移り住んだのは1974年、31歳の時。2人の子が通った前身のみずほ小の頃は児童数1600人を超え、札幌屈指のマンモス校だった。星見さんは「一時は仮設教室を校庭に七つ建てて授業していた」と振り返る。

市営住宅を取り囲むように一戸建て住宅が立ち並ぶ札幌市厚別区もみじ台地区の街並み=9月(本社ヘリから、小川正成撮影)
市営住宅を取り囲むように一戸建て住宅が立ち並ぶ札幌市厚別区もみじ台地区の街並み=9月(本社ヘリから、小川正成撮影)


 もみじの丘小の児童数は現在約250人。近所の公園にも子供は見かけなくなった。「年寄りばかりの静かな町になった」。星見さんと同じ町内会グループ10世帯のうち、子供が住んでいるのは2世帯。住民の多くは80~90歳代で、自身も80歳の夫と2人で暮らす。

 もみじ台地区は、札幌市が68~80年に造成したニュータウンだ。人口はピーク時の2万6千人から…

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