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道「全道で危険な状況」 クラスター地方でも相次ぐ 10月、GoToや札幌往来増

 道内の新型コロナウイルスの新規感染者が31日、初めて80人を超えた。札幌市内で相次ぐクラスター(感染者集団)が地方にも広がり、10月だけで32件も発生したことで感染者数が急増。警戒ステージを「ステージ2」に引き上げた道は、10日までの集中対策期間で歯止めをかけたい考えだが、感染ペースは加速。専門家は「感染者が1日100人を超えないように止められるのか。今が正念場だ」と話した。

 「札幌でも地方でも(感染者の)人数が増えなければ、最多にはならない。全道で非常に危険な状況になっている」。31日、道保健福祉部の広島孝技監は警戒感をあらわにした。

 道内の新規感染者は10月23日に51人となり、半年ぶりに過去最多を更新。24日に60人、30日に69人、そして31日に81人となり、9日間で過去最多を4回も更新。感染の「第1波(1~3月)」「第2波(3~7月)」よりも拡大のペースが速く、長期的に感染者が増える懸念が強まっている。

 背景にあるのは、クラスターの急増だ。道内では31日までに計71件のクラスターが発生したが、このうち32件は10月に集中。札幌・ススキノが14件と全体の4割を占めているものの、31日には空知管内の介護施設でも新たに発生が確認された。10月には苫小牧市の苫小牧工業高や釧路管内の接待を伴う飲食店など地方のクラスターが相次いだ。クラスター関連の感染者数でみると10月の札幌以外の感染者の割合は約32%で9月以前に比べ、4ポイント増えた。

 札幌保健医療大の小林清一教授(臨床免疫学)は「短期間に何度も感染者数が最多を更新する現状は、もはや楽観視できない。地域間の移動を控えるよう呼びかけるなど、道独自の対策が必要だ」と指摘。「1日の感染者が一度100人を超えたら10人、20人に戻すにはかなり時間がかかる」と強調した。(高橋澄恵、袖山香織)

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