PR
PR

MーPROキックオフ・ミーティング詳報

■学生による企業に魅力発信プロジェクト(M―PRO)詳報

 札幌商工会議所と北海道新聞社が共催する大学生向けの長期インターンシップ事業「企業の魅力発信プロジェクト(M―PRO)」が始まった。10月17日午後3時から約2時間、キックオフ・ミーティングがオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使って開催された。M―PRO参加学生22人とインターン受け入れ企業6社の担当者、事務局メンバーら合わせて約50人がパソコンやスマホの画面を通じて顔合わせした。今回のミッションは企業PR動画の作成。来年2月14日のコンペティション(発表会)に向け、企業ごとにチームをつくって取り組みを開始した。

■企業のPR動画作成へ

 M―PROは地元企業の魅力を発信し、優秀な人材の道外流出に歯止めをかけようと、2017年から札幌商工会議所が中心になって取り組んできた長期インターンシップ事業。2018年には「プロジェクト180」と銘打って学生と企業が新事業に180日間本気で取り組むことを掲げた。昨年から名称をM―PROに変更し、企業の採用パンフレット作成を目標に据えた。そして今年、その取り組みを発展させる形で動画作成に挑む。動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)に親しむ若い世代に届くコンテンツづくりが課題だ。

 参加しているのは、いずれも札幌市内の札幌大学、藤女子大学、北星学園大学、北海学園大学の4大学に在籍する2、3年生。企業は、作業服・作業用品店の「プロノ」を運営するハミューレ株式会社(札幌)、アウトソーシングや社会福祉事業などを展開する株式会社CreateF(札幌)、水産卸の丸水札幌中央水産株式会社(札幌)、ビルメンテナンス業の株式会社テックサプライ(札幌)、ハウスメーカーのコスモ建設株式会社(札幌)、コンサルティング業務も手がける井上税務会計事務所(札幌)。

■社員へのインタビューも

 キックオフ・ミーティングでは冒頭、事務局からは事業全体の概要や日程などが説明され、続いて企業別にブレイクアウトルーム(分科会)に入室し、参加者の自己紹介などが行われた。

 学生たちは1チーム2~5人で6チームに分かれ、11月上旬までの約3週間を「企業を知る」期間と位置づけ、会社を訪問して社員にインタビューしたり施設を撮影したりする。それを踏まえ、どんな動画にするのかコンテづくりに進む。その後、必要な素材の収集や映像編集などに取りかかる。

 動画の長さは1~3分とし、撮影機材はスマホを基本に据える。BGMや効果音などは著作権フリーの素材を使用する。完成動画の提出は12月25日。その後、年末年始の冬休みを挟み、プレゼンテーションの準備を行う。動画は来年1月中旬から2月中旬にかけて、M―PROの専用サイトで公開し、誰でも視聴できるようにする。できるだけ多くの人に見てもらうために周知宣伝活動にも取り組む。

■最終目標は2月の発表会

 フィナーレは来年2月14日。各チームが作り上げた動画を基に企業の魅力をプレゼンするコンペティションが行われる。その様子はオンラインで生配信される。視聴してもらうのは全国の就活中の大学生たちだ。そして審査の結果、動画そのものの出来映えやプレゼンの内容に応じて賞が発表される。

 企業は、PR動画をその後の採用活動などに活用することになる。

■企業の立場で考える

 この長期インターンシップ事業に当初から携わっている北海学園大学経営学部の佐藤大輔教授が、ミーティングの中で「企業の”真の魅力”を発掘しよう」と題してミニ講座を行った。佐藤教授は訴求力のある動画をつくるポイントとして「企業側の立場で考えること、それと同時に学生の視点から企業を見ることが大事だ」と強調。「視点の置き方を意識し、最後は自分が納得できるコンテンツにしよう」と述べた。

■動画撮影のノウハウ学ぶ

 動画作成の基本的なノウハウを伝えるミニ講座も行われた。講師は道新デジタルメディア事業本部長の澤田原(げん)さん。スマホでの撮影は縦位置で撮る若者が増えているが、必ず横位置で撮ること。ノイズが入らないように注意を払うこと。撮った映像データは必ずバックアップをとっておく。そんな具体的なアドバイスをした。字幕に誤字脱字がないかのチェックも重要だとし、企業のイメージを損なわない内容にすることが求められていると指摘した。

■成長した姿を見たい

 ミーティングの最後に、ゼミ生をM―PROに参加させている教員からエールが送られた。

 札幌大学・武者加苗教授「この取り組みを通じて大きな気づきが得られるはず。チャンスです。4カ月後、みなさんの成長した姿を見るのが楽しみです」

 北星学園大学・足立清人教授「うちの大学は今回が初参加になります。3~4カ月の長期にわたる作業になりますが、頑張って良いものを作り上げてほしいと思います」

 藤女子大・和田雅子教授「うちも初参加です。学生たちはドキドキしていると思います。厳しさも大事です。ゴールに向かって全力で進んでほしい」

 北海学園大学・佐藤大輔教授「企業の中に入っていくという経験は実はそんなにない貴重な場です。みなさんにはぜひ成果、結果を出してほしい。課題が動画作成ということで、とても楽しみにしています」(編集委員 長谷川賢)

PR
ページの先頭へ戻る