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<デジタル発>目指せ「ゼロ・ウェイスト」 北海道で出会った人たち

さまざまな大きさや模様の蜜ろうエコラップ。全て安田陽子さんの手作りだ=2020年7月14日、札幌市厚別区
さまざまな大きさや模様の蜜ろうエコラップ。全て安田陽子さんの手作りだ=2020年7月14日、札幌市厚別区


 廃棄物ゼロを目指す「ゼロ・ウェイスト」。道内の自治体では、徳島県上勝町のような先進的な試みは、まだ見られない。しかし、個人やグループで実践を始めている人たちがいる。お店や家庭を訪ね、取り組み始めたきっかけや「ゼロ・ウェイスト」への思いを聞いた。(文・写真/写真部 金本綾子)

 札幌市中央区のマンションの一室で、週末に開く「はかり売りとものさし トロッコ」。ここを切り盛りする下山千絵さん(42)と阿部慎平さん(38)にとって、2011年の東日本大震災や東京電力福島第1原発の事故が、ライフスタイルを考え直す大きなきっかけになったという。国が決めたことに頼るばかりではなく、自分で思考して行動する、人任せにしない暮らしを意識するようになった。

 「自分の価値観(ものさし)を見つける大切さを感じました」

「はかり売りとものさし トロッコ」の阿部慎平さん(左)と下山千絵さん=2020年7月25日、札幌市中央区
「はかり売りとものさし トロッコ」の阿部慎平さん(左)と下山千絵さん=2020年7月25日、札幌市中央区


 以前から、ごみの多い現代の消費環境に違和感を持っていた。買い物をするたびに出る使い捨ての包装を減らしたいと、量り売りで買える店を探したが、なかなか見つけられない。

 「昔は当たり前だったはずのそういった店をやってみたい」

 自ら店を始めた。

 自分たちも、買いものに行くときには、はかり売りの店ではなくても容器や袋、てぬぐいを持参する。

 「ゼロ・ウェイストという考え方を共有できるように、『なぜ容器を持ち込むのか』という理由を、店員さんや周りの人にできるだけ話すようにしています」

(左から)豆、洗剤、車ふなど、トロッコで量り売りされる商品=2020年7月、札幌市中央区
(左から)豆、洗剤、車ふなど、トロッコで量り売りされる商品=2020年7月、札幌市中央区


 衣類や日用品を選ぶ基準の一つは、「長くつきあえるもの」。

 「(手軽で、低コストな)ファストファッションに代表されるように、大量生産、大量消費が支持されてきた現代。使う側の都合ですぐに価値が失われ、一瞬でごみになってしまうのであれば、プラスチックの容器や包装と同じ。長く使い、物として全うさせたい」

 平日は、共に建築士として働く2人。その傍ら、9月から、南区の建築士事務所で予約制・不定期の販売も始めた。下山さんは、こんなふうに考える。

みつろうエコラップワークショップ
 11月17日(火)午前10時30分~午後0時30分
 アート&ギャラリーゆげ(江別市2条2の6、スープ2階)
 エコラップSサイズの制作(参加費3000円)


<デジタル発>目指せ「ゼロ・ウェイスト」 上勝町で出会った人たち(上)
<デジタル発>目指せ「ゼロ・ウェイスト」 上勝町で出会った人たち(中)
<デジタル発>目指せ「ゼロ・ウェイスト」 上勝町で出会った人たち(下)


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