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開拓の先駆者「八王子千人同心」の頭 原半左衛門奉納の仏具発見 苫小牧の博物館「足跡探る史料」

 【苫小牧】苫小牧市美術博物館は30日、苫小牧や釧路管内白糠町の開拓の先駆者となった東京・八王子の武士集団「八王子千人同心」の頭、原半左衛門が奉納した仏具「鰐口(わにぐち)」が釧路市の寺で発見されたと発表した。半左衛門が直接関わる史料が見つかるのは初めてで、同館は千人同心の足跡を知る有力な手がかりになるとみている。

 八王子千人同心は、1800年(寛政12年)に入植し、北方警備や土地開発に当たったとされる下級武士集団。当時の史料はわずかで、その足跡や活動内容には未解明な部分が多い。

 鰐口は、釧路市の大成寺の副住職が数年前に敷地内で発見した。青銅製の円形で直径約20センチ、厚さ約6センチ、重さ1430グラム。ハスの花や半左衛門の名、「白糠鎮守三十番神」の文字が彫られている。

 道埋蔵文化財センター元職員の大沼忠春さん(74)が鑑定し、本人の名があることや、半左衛門が建てた白糠のほこらから複数の奉納物が大成寺に移されたという文献が残ることから、本物と結論づけた。

 博物館学芸員の佐藤麻莉さん(31)は「他の文献と照合し、千人同心の詳しい足跡や、派遣した江戸幕府の思惑なども探りたい」と話す。同館は10日から鰐口などを展示する企画展を開く。(木村みなみ)

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