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夜のススキノ、タクシー悲鳴 「ドル箱」コロナで一転 稼ぎ激減 昼勤務に変更も

 タクシー運転手にとって「ドル箱」だった夜の札幌・ススキノが、コロナ禍で「稼げない街」に様変わりした。かつては酔客の長距離輸送や深夜の割増料金を期待できたが、歓楽街に繰り出す人が激減し、クラスター(感染者集団)が発生するたびに客足がさらに遠のく。落ち込んだ売り上げを少しでも取り戻そうと、夜の街に見切りを付け、昼勤務にシフトする運転手も出始めた。

 「コロナ前は一晩で25人くらい乗せたが、今は10人くらい」。夜間にススキノ地区を中心に走る札幌の運転手は肩を落とした。

 ススキノは終電を逃した人の遠距離利用が多く、午後10時以降は深夜料金が加算されるため、以前は札幌市内の夜間売り上げの7割を稼ぎ出したとされる。だが、道独自の緊急事態宣言が出された2月末以降は客足が減少。3、4、5月と、月を追うたびに売り上げが落ちていった。

 国の緊急事態宣言解除後の6月は多少持ち直したが、7月中旬、ススキノ地区でも接客を伴う「夜の店」でクラスターが発生。瞬く間に街から客の姿が消えた。

 同地区では12日までにクラスターが5例発生しており、札幌のタクシー会社幹部は「そのニュースを聞くたびにがっくりくる。店で飲食するにしても『ススキノは避けよう』という人も多いようだ」とこぼす。

 同市内で約350台を運行する互信ホールディングス(札幌)の8月の売り上げは、日中が例年並みに回復しつつあるものの、夜間は前年の4割程度に落ち込んだままだ。平島誉久社長は「飲食店の客も働く人も一気に減り、タクシー利用も激減した」と話す。

 金星自動車(同)の伊藤重雄常務取締役も「以前は夜間の売り上げが日中の2~3倍はあったが、今は日中の方が多い日もある」と頭を抱える。このため両社などでは、夜間専門だった運転手が昼の勤務に変更するケースも出ているという。

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