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国際恋愛詐欺、道内相次ぐ SNS駆使 外国の軍人や医師装う

 会員制交流サイト(SNS)上で外国の軍人や医師などになりすまし、恋愛感情を抱かせて現金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」の被害が、道内で相次いでいる。今月中旬には札幌市豊平区の30代女性が、カナダ在住の船員を名乗る男に現金約610万円を詐取される事件も起きており、道警などが注意を呼び掛けている。

■今年被害7件4000万円

 札幌豊平署によると、この30代女性は7月上旬、「ローランド・アルフレッド」と名乗る男と写真共有アプリのインスタグラムで知り合い、無料通信アプリLINE(ライン)で連絡を取り合うようになった。「船員として世界を回っている。離婚して3歳と4歳の子どもを育てている」。男は英語と日本語が交じったメッセージで、自らの境遇をこう説明した。

 女性に送られてきた動画には白人の男が映っており、女性の名前を呼んで「愛している。日本に行きたい」と話したという。その後、男は「船が故障したので荷物を預かってもらいたい。税関の手数料が必要」などとして送金を要求。女性は今月12日に約110万円、14日に約500万円を男が指定した国内金融機関の口座に振り込んだ。女性は不審に思って同署に相談し、被害に気付いた。

 道警によると、国際ロマンス詐欺は道内でも今年に入って目立つようになり、今年の被害件数はこれまでに7件。被害者は30~60代の男女で、被害額は合計約4千万円に上る。

 5月には札幌市手稲区の60代男性が、アフガニスタンの戦地にいる米国人医師を名乗る女に約220万円を送金しようとして銀行員に止められる事件もあった。「家族に知られたくないと、被害届を出さないケースも多い」(捜査2課)という。

 相談を受け付ける国民生活センターによると、海外在住の軍人や医師を装った詐欺はメールや手紙などを使う手口が以前からあったが、国際ロマンス詐欺はSNSを駆使するのが特徴。「会いに行くので渡航費が必要」などと送金を要求する。徐々に信頼関係を構築し、パスポートを見せたり、実際に通話したりしているうちに相手のことを信じて送金してしまうという。

 同センターは「音信不通の期間があっても『紛争地にいる』などと言い訳がしやすく、送金名目もでっち上げやすい。見知らぬ相手に送金する際は慎重になってほしい」としている。(菊池圭祐、高野渡)

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