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⑥ニセコ集客 試練の夏 通年型リゾートへ戦略練り直し
2020/08/06 09:17 更新
観光閑散期となる夏のニセコのにぎわいを地道に支えてきた「優等生」にこの夏、試練が訪れている。
7月下旬、後志管内倶知安町の宿泊施設「オーチャード」。敷地内の林は例年、サマーキャンプ「エドベンチャー」に参加する海外の子供たちでにぎやかだが、今夏は鳥のさえずりが聞こえるばかりだ。
エドベンチャーが始まったのは2011年。会話が英語で行われるとあって、外国人の家族連れを中心に「ニセコの自然を体験できる」と人気が高まり、昨夏の参加は約300組に上った。5日間で約12万円(参考価格)と安くはないが、冬にスキーで訪れた外国人がニセコを気に入って翌年参加するケースも多い。
だが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で予約が消し飛んだ。経営する緑の木(倶知安町)のパトリック・オオタニ専務は「例年の10分の1」と嘆く。日本人客向けに急きょ6~7月限定の格安プランを売り出し、初めて首都圏でチラシも配ったが利用は伸びない。「外国人向けと思われている」(オオタニ氏)
エドベンチャーでマネジャーを務めるジャック・ウッズさん(25)=英国出身=は「こんな自然豊かな場所で英語を学べる環境は日本では他にない」と…
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