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<夕刊コラム まど 戦後75年>掘り起こす戦争

 ヘッドライトから一筋の光が暗闇を照らす中、スコップで掘り続けた。土が穴の脇に積み上がる。深さ約1メートル。白いものが見えた。旭川神社(旭川市)の禰宜(ねぎ)芦原大記(だいき)さん(39)は、そっと手で探り、「これも骨か」と驚いた。出てきた骨は砂のようだった。芦原さんら道内の神職約10人は、沖縄県の自然洞窟(ガマ)で2010年から、ほぼ毎年、遺骨を収集している。

 初年は、芦原さんらでつくる「上川神道青年会」の40周年記念事業として行った。地元の人の案内で、暗闇のガマを掘り続けた。「ここで迎える最期はどんなものだったのか」。ずっと昔の戦争が身近に感じた。それを機に、芦原さんらは「少しでも力になれば」と、沖縄に通い続けている。

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