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道内89社の来春採用計画調査 「変更」「検討中」17社/中断・中止する企業も

 北海道新聞が道内主要企業89社から回答を得た2021年春の採用計画アンケートでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で採用予定人数を当初計画から「変更した」または「変更を検討中」の企業は計17社に上った。採用活動を中断する動きも出ており、採用計画に狂いが生じている。

 当初計画から変更した企業は9社で、大半が当初予定より人数を減らした。変更を検討中の企業は8社で、今後の動向次第ではさらに増える可能性がある。

 函館どつくは当初10人としていた採用予定人数を4、5人程度に減らす見通し。「コロナの影響で海外への営業活動ができず、造船の受注見通しが不透明なため」と説明する。中和石油は当初8人だったが、6人採用した「20年春並み」に変更。「経済状況の不透明さもあり、積極的な採用活動は控え、良い人材がいれば採用する」方針という。

 先行きが見通せない中、採用活動を中断・中止する動きも相次いでいる。航空便の減便が続いているAIRDO(エア・ドゥ)は新卒の採用活動を中断。採用計画の変更も検討中で「社内で慎重に検討を進め、今後の採用方針を決める」としている。このほか、「人員配置計画の立案ができない」などの理由で複数企業が採用活動を中止している。

■「コロナが影響」84% 説明会や面接、大半がオンラインに

 道内主要企業を対象に行った2021年春の採用計画アンケートでは、新型コロナウイルス感染拡大による採用活動への影響について「すでに受けている」と答えた企業は75社で全体の84%を占めた。大半の企業がオンラインによる企業説明会や面接を実施したが、学生と直接接する機会の減少や採用活動の遅れなどを懸念する声も目立った。

 影響が「現在も今後もない」は8社にとどまった。「現在はないが、今後出る」は4社だった。

 具体的な影響を自由記述で尋ねたところ、企業説明会の中止による採用活動の遅れを挙げる声が多かった。佐藤水産は「学生と接する機会が失われ、大勢の学生に企業アピールができなかった」と嘆く。「例年終了している説明会を今も開催している」(北海道日産自動車)など、採用活動が長期化している企業も。企業PRの機会が減り「学生のエントリー数の確保に苦戦した」(北海道エアポート)という声もあった。

 対応策では、大半の企業が企業説明会や面接を従来の対面方式からオンライン方式に切り替えた。オンライン化した企業からは「エントリー数、道外学生との接触機会が増えた」(コープさっぽろ)、「学生側も交通費の削減となった」(サッポロドラッグストアー)などの利点が挙がった。

 一方、オンラインならではの課題や苦労もある。つうけんは「例年以上に広範な地域からの参加があったが、会社や社員の雰囲気を伝えるのは難しかった」。別の企業は「実際に学生と会ってみると、ウェブ面接と印象が異なる場合が多かった」とオンライン選考の難しさを指摘する。

 こうした欠点を補おうと工夫する企業も。練成会グループは「ウェブ面接は直接会って話すのに比べ得られる情報が少ないため、別に会う機会を設けるなどしている」。クリプトン・フューチャー・メディアは、内定見込み者に一度オフィスに来てもらう機会を設け、「入社後のミスマッチが起こらないよう調整している」という。

 このほか、北洋銀行は「コロナで就活が進められなかった学生に受験機会を提供するため」として、秋採用を初めて実施する。北海道信用金庫はコミュニケーションを重視し、感染予防策を徹底した上で企業説明会、面接とも対面形式で行った。(堂本晴美)

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