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「新生活」個人差認めて 「平熱37度」で受験拒否 消毒アルコールに敏感

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、施設やイベントで検温や消毒を徹底する生活スタイルが定着しつつある。ただ発熱などの基準は一律で、平熱が高いため資格試験の受験を断られたり、アルコールやマスクの化学成分などで体調を崩したりするケースも。専門家は「基準に縛られすぎない柔軟な予防が、結果的に抜かりない対策につながる」と助言する。

■事前申告したが

 「37度以上の場合は受験をお断りすることになります。決まりですから」。札幌市内の会社員男性(32)は6月、転職の足がかりにしようと受験予定の資格試験の担当者に告げられた。

 実施概要には、入り口で検温し、37度以上なら入場を断ると書かれていた。男性は「平熱が約37度」と事前に電話で伝えたが、担当者は「特別扱いはできない」の一点張り。男性は「事前に申告しているのだから、うそでないと分かるはずなのに」と首をかしげる。

■総合的に判断を

 過剰な消毒用アルコールやマスク重視の風潮に悩む人もいる。旭川市の高橋路子(みちこ)さん(51)は、空気中の化学成分などで頭痛やめまいなどを発症する軽度の化学物質過敏症だ。消毒用のアルコールで手が真っ赤に腫れたり、マスクに使われる化学染料などで呼吸が苦しくなることがある。

 購入しても使えなかったマスクは箱いっぱいに。外出時はアルコールを含まない消毒液を持参し、主宰するバレエ教室では消毒の代わりに換気や手洗いを徹底する。高橋さんは「不調の原因がマスクや消毒液だと気づかず、無理をしている人も多いのでは」と話す。

■絶対視しないで

 感染予防コンサルタントとして道内の病院などに感染対策を助言する看護師の伊藤幸咲(みさき)さん(42)は「本来の目的は感染予防なのに、消毒やマスクそのものが絶対視されすぎている」と指摘。マスク代わりのハンカチ、消毒代わりの手洗いなどを挙げ、「多様な方法を柔軟に取り入れることが、取りこぼさないより良い予防につながる」とする。(斉藤千絵)

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