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<デジタル発>霧多布岬に暮らすラッコ 現在、子育て奮闘中 陸から生態観察が人気

 文/山村晋(厚岸支局)

岩の上でくつろぐラッコの親子=2020年5月31日、浜中町霧多布岬(片岡義広さん撮影)
岩の上でくつろぐラッコの親子=2020年5月31日、浜中町霧多布岬(片岡義広さん撮影)


 【浜中】釧路管内浜中町の霧多布岬周辺でラッコが繁殖している。4月中旬、5頭目となる赤ちゃんが生まれ、母親は子育てに大忙しだ。北方四島から南下してきたラッコの繁殖が日本で確認されたのは根室沖に次いで2カ所目。一年を通じて陸上から生態を観察できる国内唯一の場所で、観光客や地元住民が双眼鏡や望遠カメラを手に希少な海獣の暮らしを見守っている。

■「陸から楽に撮れた」

 「ミーミー」。霧多布岬の駐車場から遊歩道を歩き始めると、母親に甘える赤ちゃんラッコの声が浜風に乗って聞こえてくる。岬の先端まで約600メートル。北側の崖下に目を凝らすと、波間に漂う親子を見つけた。

大きくなったわが子の毛づくろいをする母ラッコ=2020年6月29日、浜中町霧多布岬(片岡義広さん撮影)
大きくなったわが子の毛づくろいをする母ラッコ=2020年6月29日、浜中町霧多布岬(片岡義広さん撮影)


 半年間の子育てを一手に担う母ラッコ。生後3カ月になる娘を腹の上に乗せてぷかぷか浮いたり、貝やウニを採りに潜ったり。グルグル回って毛づくろいにも忙しい。娘も母親をまねるように足で水を蹴って移動し、ときどき潜る。

生後2日以内の赤ちゃんを腹の上で抱く母親=2020年4月18日(片岡義広さん撮影)
生後2日以内の赤ちゃんを腹の上で抱く母親=2020年4月18日(片岡義広さん撮影)


 「かわいい。水族館以外でラッコが見られるなんて」。十勝管内中札内村から訪れた会社員、松川幸永さん(55)と妻の久美子さん(55)は興奮を隠さない。東京の動物写真家、三好秀昌さん(60)は「陸から楽に写真が撮れた」と驚く。



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