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木村王位、ホーム札幌で雪辱を 王位戦札幌開催 両親や地元ファン期待

 札幌市厚別区のホテルエミシア札幌で、13、14の両日に指される将棋の第61期王位戦7番勝負(北海道新聞社主催)第2局。木村一基王位(47)にとって、両親の出身地・札幌での対局は、いわば「ホーム戦」となる。第1局は挑戦者・藤井聡太七段(17)の地元・愛知県で敗れただけに、北海道で雪辱し、巻き返しを狙う。木村王位ゆかりの人たちや、対局会場の地元の人たちも熱い視線を送る。

 木村王位の父親の正宏さん(75)=千葉県在住=は、大学まで札幌で過ごした。「将棋のルールは知っているが、一基と指したのは1回か2回かな」と振り返る。木村王位は小学2年から将棋クラブに通い始め、「今日は誰々に勝ったよ」と笑顔で報告してくることも。「良かったね」「頑張ったな」とねぎらった。

 木村王位が将棋の道に進むことを決めた時は「本人が好きなことに取り組むのは良いことだ」と声をかけたという。現在は週に1度ほど、電話で連絡を取る。

 札幌での王位戦はインターネットで観戦する予定だ。「苦労した時期もあったようだが、昨年念願のタイトルを獲得し、よく頑張っていると思う。札幌の人たちに輝く姿を見せてほしい」と力を込める。

 木村王位の掲げる座右の銘は「百折不撓(ひゃくせつふとう)」。何度失敗してもくじけず、意志を貫くことを表す。昨年、史上最年長にしてタイトルを獲得した姿は、まさにこの言葉を体現したようだった。実は、この言葉は北海高(札幌)の建学以来の基本精神でもある。将棋部顧問の岡部征和さん(53)は「数日前にスマートフォンのニュースで知った時は『一緒なんだ』と驚きました」と、うれしそうに話す。

 木村王位の将棋は守りが特徴で、東京・渋谷区の将棋会館のある地名にちなみ、「千駄ケ谷の受け師」の異名を持つ。岡部さんは「百折不撓の言葉通り、札幌でも粘り強い将棋と期待し、注目したい」と語る。

 一方、会場となるホテルエミシア札幌周辺では、新さっぽろ副都心商店会、まちづくりNPO法人「まるっとS」、地域FM局「FMドラマシティ」が10日、複合商業施設「サンピアザ」内に「ようこそ!新さっぽろへ 第61期王位戦」と記した横断幕を設置した。

 NPO法人の丸山浩樹理事長(58)は「日本中の注目の集まる一戦が新さっぽろ地区で開催されることを地域を挙げて歓迎したい」と話し、木村王位、藤井七段双方にエールを送った。(折田智之、柳沢郷介)

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