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就業体験、オンラインも #22年卒インターン #21年卒採用

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、道内企業の間で大学生の採用をめぐって新たな動きが出始めている。3年生ら2022年卒向けの夏のインターンシップ(就業体験)では、オンラインで行う試みが広がり始めた。一方、4年生ら21年卒の採用は夏以降も活発に続く様相を見せている。(青山実)

■感染防ぎ確実に実施

 インターンシップは従来、学生が企業などに出向いて一定期間各種の実習や研修を受ける「リアル」で行われている。オンラインが試みられるのは、感染防止と実施のしやすさが理由だ。

 初めてオンラインで行う札幌のアシスト北海道は、データベースや企業向けソフトの保守・管理を行うIT企業。同社は8月と9月に会議システムの「Zoom(ズーム)」を使い、1回10人の学生をインターネットで結び、パソコンなどの画面上で顧客の課題解決策などを全員で考える。小野寺智士(さとし)技術部長は「本当はリアルで行いたいが、今年はコロナで先が読みにくく、4月にやむを得ず方針を切り替えた」と話す。

 オンラインとリアルを併用する例もある。コープさっぽろは基本的に1日の企画で、7月下旬にオンライン、コロナ禍が落ち着くという想定で8月以降はリアルで行う。1日だけの取り組みは経団連のように就業体験と見なさない考え方もあるが、コロナ禍で長めの企画は難しい情勢も踏まえ、小浜貴洋採用グループ長は「短くても学生が満足できるように工夫したい」と話す。

 道内の大学ではオンライン授業の体制が整うまで4月からしばらく休講が続き、多くが当初予定の8月上旬~9月後半の夏休みを8月中旬~9月後半に変えた。夏のインターンもこれに合わせて主に8月半ば~9月前半に行われる。その際、リアルでも「コロナ次第で方法を見直す」(ホクレン)場合もあり、北洋銀行や北海道電力も状況を注視しながら実施を検討している。

 対面式の業界研究会などを行えずに周知に苦心する企業が多い中、企業と学生を仲介する札幌のNPO法人北海道エンブリッジ(浜中裕之代表理事)は、インターンについてのオンライン説明会「サマージョブフェスタ」を6月20日に開催。企業10社と学生約50人が画面上で顔を合わせ、各社のインターンの予定などについて熱心に質疑応答や意見交換をした。

■夏以降も採用活発に

 一方、21年卒の採用活動では、北海道電力や北洋銀行などは6月中に予定の採用を終えたが、イオン北海道などは現在も募集を続けている。今年はコロナの関係で首都圏の大手企業の合否通知が遅くなっているといわれ、ある道内大手の採用担当者は「せっかく内定を出しても辞退者が想定以上に増えれば秋に再募集も考える」とする。

 今後は中小企業の採用が本格化し、コープさっぽろが初の秋採用を行う。コロナの不安はあるが、就職情報会社ジェイ・ブロードの前田健郎北海道支社長は「今年は秋をはさんで例年以上に活発な採用が続く見込み」とし、就職先を探す学生には「なじみが薄い企業でも積極的に連絡してチャンスをつかんでほしい」と助言している。

<取材後記> ついにインターンシップもオンラインか、というのが率直な感想。体験の深さに幾分懸念はあるが、互いに未知の学生たちがパソコンの画面越しに常に正面から向き合う。湧き上がるドキドキ感。課題達成のために思い切って知恵を出し合う。それって冒険に近いおもしろさがあるのかも…。(青)

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